少し前の話ですが、船に乗って世界を旅していたときのことです。
ヨーロッパに降り立ったときは、イタリアやフランスなどの多くの教会を訪れました。
なんだか、
聖なる場所
に惹かれるのです。
ドアを開けて、初めて足を踏み入れたとき。
厳かな雰囲気のなか、壁や天井に描かれる美しい絵画、ステンドグラスの模様にため息が出るほど感動したことをよく覚えています。
教会は、なぜか不思議と、どんな自分も許せるような、すべてを受容できるような、まさに心洗われる場所。
私はクリスチャンではないですが、神聖さを感じるとともに、身を清め心をクリアにしたいときに行く、秘密の空間のようです。
今となっては、「ゴスペル」という音楽のつながりがきっかけで毎週教会へ通っています。
ジャズミュージシャンの先生の指導のもと、仲間と一緒に歌っています。
ゴスペルは、アフリカの黒人達がアメリカに奴隷として連れてこられたとき、自由と救いの手をを求めて発祥した音楽。
「天使にラブソングを」の映画で知られた方も多いと思います。
私たち日本人が、ましてやノンクリスチャンがJesus!と熱唱するのはおかしなことかもしれません。
でも、音楽そのものに魂が揺さぶられるのは確かです。
ゴスペルソングの歌詞のなかに登場するGODは、私にとってはもう一人の自分。
どんな時も私を遠くから見ていて、どんな私のことも知っています。
いつのときも私を愛し、許し、慰め、見捨てない。
自分には必要のない足かせをほどくことを助けてくれる存在。
だから、恐れることは何もない。
嬉しいときも悲しいときも、
今この瞬間を生きていることを感謝し、喜び、讃えよう。
歓喜とはそういうことだなと、ゴスペルを歌っているとそんな気持ちになるのです。
そういうスピリチュアリズム云々でなくても、とにかく音楽が好きで歌い続けています。
実は自分の生まれや育ちというルーツを辿ると、「音楽」につながりがあることを最近になって知りました。
心地よいと感じることに連れていかれたら、やっぱりそういう根っこ(root)が自分にはあったのだ、という新しい発見です。
そしてさらに、私が専門としている植物療法の始まりも、修道院という場所。
これはゴスペルを始めた後にふと気づいたのですが。。
ヨーロッパの修道院では修道士・修道女が庭のハーブを使って、人々を分け隔てなく癒していました。
修道院は、ハーブ医学の現場だったのです。
「分け隔てなく」というのは、修道院においての心構え。
どんな人に対しても同じように慈愛を持って接するということ。
平等に、公平に。
その姿勢を保つには、自分の中心軸を常にまっすぐにしておくこと。
修道院の人々は、そんな精神的な鍛練が必要だったはず。
きっと、聖歌を歌うことは、祈りとともに自分自身を律することでもあったのではないかなあ。
・・となんだか、いろいろなことがリンクしていて、不思議。
私の個人的な話です。
そして。
いよいよ来週、ゴスペルコンサートにて歌わせていただきます。
仲間とともに、来てくださるオーディエンスとともに、全てがひとつとなって共鳴できますように。。
≪横浜ニューライフフェローシップクワイヤー 10周年記念コンサート≫
■日時 10月27日(日) 15:00会場 15:30開演
■場所 青葉区民文化センター フィリアホール
東急田園都市線 青葉台駅徒歩3分
■入場料 無料
★ピアノ 杉山英太郎 http://eitaro-sugiyama.jp/
★ゲスト Ashton Moore http://ashtonmooremusic.com/