おはようございます
いつもお越し下さり、
ありがとうございます
本日ご紹介する植物は
『カラスウリ』です
私が初めて
この植物のことを
知ったのは、
梨木香歩さんの
『家守綺譚』という
小説でした。
「白い花弁の周りに、
まるでそれの吐息のような
白い糸が絡んでいる。
夢の続きを見ているようである」
（『家守綺譚』「カラスウリ」より）
と表現されている、
カラスウリの花。
先日のゲッカビジンと同じく
夜にのみ咲き、
朝にはしぼんでしまいます。
（蛾が蜜を吸いに来るため）
「吐息のような白い糸」が
何とも妖しげで、神秘的ですね
このレースのような模様が、
蛾を呼ぶための
目印になると言われています。
ウリ科ということもあり、
ミニチュアのウリのような
実がなります。
（長さ６cmくらい）
青いときは
縦に筋がはいり、
熟すとオレンジ → 赤色に。
光沢があるので、
ツヤツヤです
（実が黄色いものを
キカラスウリといいます）
種の形が
カマキリの頭のようですが、
他に
「大黒様」
「打ち出の小槌」
「玉章（たまずさ）」・・・結び文
にも似ていると
言われています
カラスが好んで
実を食べるので
「カラスウリ 烏瓜」という
説がある一方で、
鮮やかな実の色から
「カラシュウリ 唐朱瓜」
↓
「カラスウリ」
になったという説もあります。
カラスはあまり
この実を食べないらしいので、
後者の説の方が
有力ですね
ちょうど今が、花の時期。
いつかこの目で
見てみたい花の一つです
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