花野に眠る (秋葉図書館の四季)
森谷明子 東京創元社 2014年11月
森谷明子 東京創元社 2014年11月
- 花野に眠る (秋葉図書館の四季)/森谷 明子
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れんげ野原のまんなかにある秋葉図書館は、いつでものんびりのどか。新人司書の文子の仕事ぶりも、どうにか板についてきた。
そんななか、図書館のお向かいの日向山から突然、白骨死体が…。誰が、どうして、こんなところに埋められていたのか?文子は、図書館の利用者が持ち込む、
ふとした謎を解決しつつ、頼もしい先輩司書たちの助けを借りて、事件の真相究明に挑むが―。本を愛してやまない人の心をくすぐる、やさしい図書館ミステ
リ!
れんげ野原のまんなかで に続く図書館ミステリ第2弾。
とはいうものの、一作目は、2006年に読んでいて、10年も前のことなので、内容を忘れている。アセ
連作短編集で、一つひとつのなぞが、解決されていくが、それが、全体としての事件の解決になっている。
最初の方は、中学生の佐由留の両親の離婚問題の悩み、落雁の中に入っていた印のわけ、といった日常の謎解きだったけれど、途中から、白骨死体がみつかって、日常のなぞというより、不穏な雰囲気。しかし、切ない物語が、秘められていた。
司書さんは、本の事をこんなにも知っていて、少しのヒントから、求めている本を探し出す。それって、すごいことだと思う。
そして、同じ題名でも、いろんな出版物があり、内容が違うものがある。こんなことまで知っていて、秋葉図書館の司書さんてすばらしい。