「世にも美しい数学入門」  

新田次郎、藤原ていを両親に持つ数学者藤原正彦と数学のレベルは町内の野球の補欠レベルであるという作家の小川洋子の対談。
小川洋子が、「博士の愛した数式」を、書くために、藤原正彦に取材をして、書かれたということなので、読んでみようと思った。
美しくないと数学でないという藤原正彦の話は、数学への愛着が感じられ、小川洋子が作家の立場から、うまく話を引き出していて、数学が苦手な人でもおもしろく読めると思う。

天才数学者たちの話や、民族によって、発見された事柄が違うの興味深かったし、素数、友愛数、完全数など、いろんな数字があっておもしろかった。

これを読んで、数学のおもしろさ、不思議さ、偉大さがわかり、数学が、人に感動を与えるのだなあと感じた。

お気に入り度★★★★

( 藤原正彦/小川洋子著 ちくまプリマー新書 )