生きる
谷川俊太郎
生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木漏れ日がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
あなたと手をつなぐこと
生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと
生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ
生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまがすぎてゆくこと
生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたのてのぬくみ
いのちということ
こんにちは～
花冠です～
金子みすずさんも
宮沢賢治さんも大好きで全集も購入したくらい好きですが
一番
好きな日本の詩は、この
谷川俊太郎さんの
「生きる」かもしれないです。（詩人の詩ね。歌詞とかじゃなく）
同じく
谷川俊太郎さんの
「２０億光年の孤独」という詩も大好きです。
でも、いちばんはこの「生きる」かなと思います。
いま、気分が凹んでいるブロ友さんに捧げたいです。
捧げるのは、私からじゃなく、谷川さんですけども。。。
谷川さんと、一度ご結婚なさったこともおありになる
佐野洋子さん。。。
このこにくったらしい
かわいい
おんなのこを
描かれる、そしてさくっとした小気味のよい文体のエッセイを書かれていた
佐野さん。
昨年お亡くなりになったのですね
ＮＨＫの夜にやっている
３人の文化人の方々が、
好きな本をご紹介なさる番組、あれで
先日しりました。。。
びっくりして悲しくさびしく思ったのと同時に
ひとときでもパートナーであられた
谷川さんのこの詩「生きる」を思い出しました
- 猫が耳のうしろをなでるとき (ちくま文庫)/マルセル・エーメ
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- いま、
- ＮＨＫのあの本の紹介番組、ブックレビュー
- 司会が
- たまたま私が見たとき、
- 女優の室井滋さんで
- こちらもなんだか
ちょっぴり
びっくり
なんだか
彼女ＮＨＫぽくないような気がしていたので
そういえば、
ちょっと
いけずそうな表情をなさった
室井さんは、
佐野さんの描かれるおんなのこにちょこっとだけ似ているような。。
そんな気分もしてきました
- むかしはよく見ていたなぁ。この番組。
- なんだかとてもなつかしく感じました。
今の日本を見たら
佐野さんはなんと思われるだろう
そんなことを考えながら
この
女の子の顔を思い出しました
- 二十億光年の孤独 (集英社文庫 た 18-9)/谷川 俊太郎
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