先日に続き、ボクサー・徳山昌守の逆突きを見ています。
捻らない逆突き。伝統派でいう「高速上段突き」に近い身体の使い方をしています。
フルコン系が見習うべき動きです。



同種の逆突きはスパーリング内で何度も出てきますが、1:19のものが典型的でしょうか。

はみ唐さんの空手、コンサル、親バカ日記-徳山②01
「ワン」で距離を測り、

はみ唐さんの空手、コンサル、親バカ日記-徳山②02
伸びあがるようにして逆突きの体勢へ。

はみ唐さんの空手、コンサル、親バカ日記-徳山
腰を捻って打ち抜くのではなく、すかさず後ろ足を引きよせています。

はみ唐さんの空手、コンサル、親バカ日記-徳山②03
さらに後ろ足を引き寄せて動きやすいスタンスを確保し、

はみ唐さんの空手、コンサル、親バカ日記-徳山②04
左足を送り、

はみ唐さんの空手、コンサル、親バカ日記-徳山②05
左ストレート。

もう1シーン、1:29の飛び込み逆突きも典型的ですね。

はみ唐さんの空手、コンサル、親バカ日記-徳山01
一瞬身体を沈めて地面を捉え、

はみ唐さんの空手、コンサル、親バカ日記-徳山02
捻らず、飛び上がるような逆突き。
松久功の逆突きを思い出しました。
http://ameblo.jp/hamikara/entry-10121695791.html

はみ唐さんの空手、コンサル、親バカ日記-徳山03
インパクトはよけられてしまっていますが、後ろ足のブレ気味から、後ろ足を引き寄せていることがわかります。

はみ唐さんの空手、コンサル、親バカ日記-徳山04
そのまま後ろ足を引き寄せた勢いを左足の送りに使い、

はみ唐さんの空手、コンサル、親バカ日記-徳山05
サイドを取って相手が反撃できないポジションへ。

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いずれも捻転で居着くことなく、運足で相手を追い詰め、運足の勢いを拳に乗せる決める逆突き。ボクシングの世界でも使われていたんですね。

徳山選手は、彼の政治的な発言が嫌いであまり試合を見ていなかったのですが、技術は優れていて本当に勉強になる選手です。