先日、初めてレッスンに来られた生徒さんは、61歳の女性。
昨年の暮れ、還暦のお祝いにと、お友だちと二人でライブをひらかれた。
プロのピアニストやギタリストと一緒に、ジャズを10数曲も。
しかも、60歳で始めたピアノの弾き語りも一曲披露。
「60歳でピアノを始めたんですか?弾き語り?」
私は驚いて、思わず「聴かせて!」とおねだり。
ニコニコ笑顔の彼女は、我が家の小さなキーボードに向って、「ムーンリバー」を披露してくれた。
もちろんたどたどしい演奏ではあるけれど、一生懸命に鍵盤に向い歌う彼女の歌声は胸に沁みた。
「気持ち良い~!最高~!」
歌い終わった後の感想。
それまでは、まったく歌や音楽を奏でることに縁がなかったのに、60歳から弾き語りをはじめ、ライブも成功させ、市民劇団に入ってお芝居も楽しんでいるとは。
美しい。本当に美しい。
私たちは、遠慮なく楽しんで良い。
好きなことをして、生きて良い。
私は、彼女からステキなことを教わった。
人生は、年齢ではない。
いつでも、まだまだ、これから。