呼吸の奇跡☆声の魔法より~90・ケアしましょう | 浜田真実*文筆と朗読「まほろふ舎」

浜田真実*文筆と朗読「まほろふ舎」

昭和の終り頃、シャンソン喫茶「銀巴里」にて歌手デビュー。平成の中頃に、心と身体を整えるボイトレ教室「マミィズボイススタイル」オープン。「声美人で愛される人になる」「説得力のある声をつくる」等出版。この頃は「しげのぶ真帆」名義で、文章を書き朗読もしています。

あなたは、疲労がたまっていませんか?
ストレスを受けたり緊張状態が長く続いていると、自律神経が乱れてしまいます。
すると呼吸中枢に影響が出て、呼吸は浅くなり、筋肉も緊張して身体が硬くなります。
すると、声も出にくくなるのです。

「声が出にくい」

と訴える生徒さんたちは、ほとんどの場合、ストレス・過労・過度の緊張などを抱えています。

◆生活習慣を改善しよう
ある音が発音しにくい、電話の時だけノドが詰まる、普通のおしゃべりはできるのに音読ができない、プレゼンの最初だけ声が出せない。
このように、特定の状況下で声が出せなくなる人もいます。
これは、その状況がストレスを感じるもののため、身体が条件反射のように反応しているんですね。

こうなると、神経の回路が出来上がっているため、スッキリと改善するのは、かなり時間がかかります。

ところがその症状の根底には、大抵、無理を強いた生活や、生活リズムの乱れが潜んでいます。
早寝早起き、お日様を浴びる、規則正しく美味しく食事をする、適度に運動をする、充分休む・・・
声に対して、どんなアプローチをするよりも、生活習慣の改善と休息が必要です。

◆あなた自身を大切にする
「心」と「頭」と「身体」のバランスがとれて、初めて声は自由になります。
私たちは、ついつい自分を追い詰めがち。
自分を大切にする方法を、見失っているのです。 

自分の存在に丸ごとOKを出すということも、自分を大切にすることには、欠かせません。
その上で、「身体が歓ぶように生活する」ということも、とても重要なことなのです。
当たり前にシンプルに、ほ~っと「心」と「身体」を広げる時間を持ちましょう。

この数日間、私はあらためて、そのことに気づかされました。
あなたを大切にできるのは、あなた自身だけです。

さぁ、充分にケアしましょう!

(2007年5月3日発行号より)