ブリキの太鼓 | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます


がちゃんのブログ
『ブリキの太鼓』

1979年度カンヌ映画祭グランプリ受賞作(地獄の黙示録が同時受賞)。

1980年度アカデミー賞外国語映画賞受賞(今年度は日本の おくりびと が受賞しましたね)。

フォルカー・シュレンドルフ監督の、当時西ドイツとフランスの合作映画です。


こんな奇想天外なストーリーを一級の映画作品として作り上げてしまう・・・すごい!

一つ間違えれば、まったく面白くない芸人のギャグですよ。


主人公「オスカル」少年は、3歳の誕生日の日に母から以前からの約束だったプレゼント

赤と白に塗り分けられたブリキの太鼓をもらう。

しかし、この日、大人の世界を知りすぎたオスカルは、これ以上大人の世界に近づきたくない、

1センチだって大きくならないと決心して、叫び声をあげて成長するのを自ら止めてしまう。


周りの人々は、これは事故だと信じた。


オスカルには、この日を境に超能力がついた。

太鼓をたたいて叫び声を発すると、ガラスが粉々に割れてしまう力だった。


その後、街にはナチスの影がだんだん大きくなっていき

ポーランド人とユダヤ人に対する迫害が日増しに強くなっていき、

第2次世界大戦へと世界は動いていく・・・


いくつかの事件のあと、孤児になってしまうオスカル。

再び成長するか否か・・・悩むオスカルだが・・・


ドイツ敗戦のあと、ある決意をしてオスカルは・・・


といったあらすじなのですが(上手く表現できてるかな)、とにかく

グロテスク、エロティック、ダイナミック。

その中には、強烈な風刺も盛り込まれていてグイグイ引き込まれる作品です。


たとえば、ナチスの軍事行進がオスカルが奇声を発しながらブリキの太鼓を叩くと、

それが楽しいワルツの踊りに変わってしまうなんていう、ブラックユーモアもあちこちにちりばまれていて、

楽しいシーンも一杯です。


一言で言うと、「3歳の子供の視点で見た近代ドイツの歴史」ということになるんでしょう。


私の表現力では、これが限界です。

でも本当に面白い作品です。是非御覧下さい!



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