昨日は、午前中の出張祭典3件を終えて、すぐさま午後12時半に尾山神社の駐車場に止めさせてもらい、社務所で神主姿から私服に着替えて、神社下にある行きつけの平和軒で昼食をとりました。


はじかみ神主のぶろぐ


Bランチ(ライス+餃子+漬物+ラーメン)を注文しましたが、しめて1.060円です。ちなみにAランチは、炒飯+漬物+ラーメンとなります。


しかし、いつ食べても超おいしいラーメンで、ワシは金沢で№1のラーメンだと確信しております。


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あせって来たものの、開演までまだ1時間あります。大和デパートをズって歩く(ブラブラする)か、と思いましたが、紳士服売り場のラルフローレンやポールスチュアートで、春物を衝動買いしてしまう恐れがあるので、やめました。


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香林坊109前を歩いていると、県知事選の投票を促すキャンペーンをやっていました。そしたら、何と、クッキーをタダでもらいました。ラッキー♪。


なお、香林坊(こうりんぼう)109は、渋谷109の姉妹店です。


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で、スターバックスでお茶をすることに…。


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コーヒーとさつまいもマフィンをいただきましたが、回りは若い女の子ばかりで、一人ワシのいる空間だけが浮いている感じです。きっと、「このオッサンが」と、冷笑しているに違いありません。


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そして、北國新聞会館へとやって来ました。


ここの21階の最上階にある社員食堂・北斗は、とてもリーズナブルな料金で、一般の人も利用できます。展望バツグンだし最高ですよ。ホワイトシチューうどんがここの名物です。あと、特別食堂(重役専用)も併設されていて、ここでも松花堂弁当だったかを食べたことがあります。


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金沢の高層ビルでは…

1 ホテル日航金沢(30階・130m)

2 石川県庁舎(19階・98.8m)

3 北國新聞会館(21階・93m)

4 リファーレ金沢(18階・84.81m)

5 ANAクラウンプラザホテル金沢(19階・75m)

6 金沢スカイホテル(18階・69m)

となっております。


北國新聞会館は、階数では2位ですが、高さでは石川県庁に負けて3位となってしまうのです。


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その北國新聞会館の裏に、赤羽ホールがあります。かつては、500席の北國講堂というものがあったのですが、ひどくオンボロで、昭和63年に閉館となりました。


このホールは、一昨年に、北國新聞社の創刊115周年を記念して、創刊者の赤羽萬次郎の名を冠して建設されました。


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2階のホール入り口です。


金沢のホールでは…

1 金沢歌劇座(1919席)

2 北陸電力 本多の森ホール(1707席)

3 県立音楽堂 大ホール(1560席)

4 金沢市文化ホール(899席)

5 県立音楽堂 邦楽ホール(720席)

          同花道使用時(691席)

6 北國新聞 赤羽ホール(504席)

となっており、赤羽ホールは、バルコニー席54席を含む全504席です。


でも、県立音楽堂の邦楽ホールは、土日祝だと全日使用で104.000円、午後だと43.000円、それに楽屋の大部屋使用が全日6.300円です。


それに対し、赤羽ホールは、土日祝の午後で250.000円、9:00~17:00使用で360.000円で、楽屋の大部屋が8.400円となります。  


やはり、民間は高いですね!。


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ちょい悪オヤジ神主のワシでございみす。


ちょうど、能登の酒垂神社雅楽会のメンバーと遭ったので、撮ってもらいました。


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中へ入ると満席です。しかたなくバルコニー席に座りましたが、なんと、お隣席は、いつもお世話になっている住宅会社の、シィー・プランニング の社長さんでした。


後から、あとから人が入場します。立ち見席まで出る始末です。これじゃ、県立音楽堂の邦楽ホールでも良かったんじゃないかな!。


知っている顔があちこちに…、神社関係者、礼楽研究会の仲間たち、県内の雅楽団体の方達、それに、成巽閣 (せいそんかく)関係の方達もいます。


国の重文の成巽閣は、加賀藩13代藩主前田斉泰(なりやす)公が母・真龍院(しんりゅういん)のために建てた隠居所で、兼六園に隣接しています。今日のサプライズで、加賀前田家第18代当主の前田利祐(まえだとしやす)氏が、楽琵琶(びわ)で出演するからです。殿様が出るんじゃ、家来衆も観に来なくっちゃ!。


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演奏中は撮影禁止なので、公演の前と終了後に撮らせていただきました。


公演の裏話については、柯亭 (かてい)さんのブログにくわしく書かれておりますよ。柯亭さんは、この日、司会に、鞨鼓(かっこ)や高麗楽に用いる三ノ鼓(さんのつつみ)、朗詠(ろうえい)の「嘉辰」(かしん)の初めの部分を独唱(ソロ)する句頭(くとう)と、馬車馬の如き活躍でした。まさに、楽長といった感じで、出演者の中で一番光っておりました。


柯亭とは、天下の五笛(ごてき)と呼ばれる、「葉二」 (はふたつ)、 「柯亭」 (かてい)、 「大水竜」 (おおすいろう)、 「小水竜」 (こすいろう)、 「青竹」 (あおたけ)の中で、笛の名手・三条関白が愛用したといわれる名笛・柯亭をハンドル名としているのです。


最初の舞楽「萬歳楽」(まんざいらく)では、まず退吹(おめりぶき)といって、舞人登場に用いられる奏法ですが、こりゃ、鞨鼓を打つのは大変だと思いました。見るからに緊張が伝わってきます。管弦(かんげん)でも、最初の一礼のあと、マイクをコトッと落としちゃったりして…、しっかり見てましたよ。


ちなみに、退吹(おめりぶき)とは、「かえるのうたが~♪」・「かえるのうたが~♪」・・「かえるのうたが~♪」・・・と、少しずつずらして歌っていく歌い方を、小学校で習ったと思いますが、この歌い方を「輪唱」(りんしょう)といい、奏法としては「カノン」とも呼びます。それを雅楽器でやるんです。


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下の画像のN君も、舞楽「納曽利」(なそり)では、高麗笛で(こまぶえ)で、音頭(おんどう=主奏者)を吹いてたし、画像はありませんが、O君も篳篥(ひちりき)の主管(しゅかん・首席奏者)だったし、すごい!。なお、この伶人(れいじん=楽人)装束は、直垂(ひたたれ)といいます。


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上から、神楽笛(かぐらぶえ)、龍笛(りゅうてき)、高麗笛。


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ここで、左方(さほう=唐楽)平舞(ひらまい=舞姿がゆるやかで優雅な動きのもの)の代表的な、舞楽「萬歳楽」(まんざいらく)の装束を図で解説しますね。



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1  鳥甲(とりかぶと)
2  半臂(はんぴ)
3  闕腋袍(けってきのほう)
4  下襲(したがさね)
5  下襲の附(つ)け単(ひとえ)
6  表袴(うえのはかま)
7  靷掛(ふがけ)
8  糸鞋(しかい)
9  石帯(せきたい)

※7番の「靷掛」の「靷」は、「革」+「引」となっていますが、本来は「革」+「付」の字が正字です


一方、左方走舞(はしりまい=動きの激しい舞)の代表的な、舞楽「蘭陵王」(らんりょうおう)の裲襠(りょうとう) 装束の説明です。裲襠とは、古代の武官の礼服(らいふく)に用いられる衣服です。


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1  陵王(りょうおう)の面(めん)
2  牟子(むし)
3  闕腋袍(けってきのほう)
4  袍(ほう)の裾(きょ)
5  裲襠(りょうとう)
6  金帯(きんたい)の緒(お)
7  指貫(さしぬき)[奴袴(ぬばかま)]
8  糸鞋(しかい)
9  桴(ばち)
10 金帯(きんたい)


昨日の洋遊会 (ようゆうかい)の公演はスンゴク良かったし、感動しました。管弦(かんげん)の部では、事前プログラムに載せてなかった、平調(ひょうじょう)の「陪臚 」(ばいろ)の演奏もあったし…。


しかし、一点だけ、走舞(はしりまい)の「納曽利」(なそり)は、やっぱり、ちゃんと舞楽面をつけた迫力ある男の舞を観たかったですね。


右方(うほう=高麗楽)の代表的な走舞の舞楽「納曽利」(なそり)は、左方の「蘭陵王」と番舞(つがいまい)となっております。この納曽利を童舞(わらべまい)や女舞の場合は、舞楽面をつけずに山吹の挿頭花(かざし)を挿した前天冠(まえてんかん)を着けるのです。


最後に、洋遊会の上野会長がご挨拶を兼ねて、アンコール曲の大食調(たいしきちょう)の「長慶子」(ちょうげいし)を解説なされました。上野会長曰く、長慶子は、平安中期の公卿で雅楽の名手であった源博雅(みなもとのひろまさ)が作曲した曲で、映画『陰陽師』では、主人公・安倍晴明(あべのせいめい)の親友役として、俳優の伊藤英明が演じていたと、ユーモアたっぷりに話されました。


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長慶子は、雅楽の演奏会では、最後にこの曲が演奏されるのが通例となっているからです。


非常に充実した演奏会でした。帰って、「蘭陵王」を鼻歌でうたいながら、チンジャオロースと…


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先日、久世酒造店から戴いた塩粕で漬けたお漬物と…


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刺身や鱈の真子、蕪の酢和えで…


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御酒(ごしゅ)を聞し召し(きこしめし)たのでした。


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