普通のRPGに飽きた人へ。「ラストストーリー」 | 逆転裁判合同ブログ1号店

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■Wii:「ラストストーリー / THE LAST STORY」 任天堂/ミストウォーカー

評価:★★★★★★★★★☆(9点)

 ファイナルファンタジーシリーズの生みの親、坂口博信がディレクターを務める超大作ファンタジー・ロールプレイングゲームが、Wiiでリリースされた。坂口氏がディレクターとして参加するゲームが発売されるのは、スーパーファミコン版「ファイナルファンタジー5」以来、実に18年ぶり。

 ラストストーリーについては、任天堂としても、かなり本気で売り出したいと見え、坂口ディレクター本人が実際にゲームをプレイしながら内容を紹介するというプレゼンテーションを、インターネットで中継。それをTVCMで告知するなど、異例のプロモーション展開でも話題をさらった。
 開発は、ミストウォーカーとAQインタラクティブが担当。

 任天堂と坂口氏のコラボレーションタイトルは、ニンテンドーDS版「アルカイック・シールド・ヒート」に続き2作目。



 このゲームに触れて、坂口博信というクリエイターに対する見方が、大きく変わったように思う。Xbox360で発売された「ブルードラゴン」や「ロストオデッセイ」までは、絵が綺麗なだけの古めかしいゲームを作る人という印象だったし、任天堂との共同開発タイトルである「アルカイック・シールド・ヒート」以降は、完全に「過去の人」という評価で固まっていた。なので、このラストストーリーが発表された当時も、Wiiで本格的なRPGが出るということに興奮はしたが、内容については、大して期待もしていなかった。

 しかし、「これが駄目なら引退してもいい」とまで言わせるほど、並々ならぬ決意を持って生み出されたこのラストストーリーは、その覚悟に違わぬ、素晴らしいゲームになったと言える。

 ただし、普通のRPG(あるいは3Dアクションゲーム)と思って遊ぶと、痛い目を見る可能性がある。少なくとも、映像だけをパッと見て受ける印象のゲームとは違う、ちょっと変わったプレイ感覚に戸惑うユーザーは、意外と多いようである。

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(KAY.Sak)