弁舌の人もこういう間違いをしてしまうのだから、やはり難しい。
一旦口に出してしまうともう引っ込められないから、ここは徹底的に謝るしかないだろう。
致命傷とまでは行かないでも、これで民進党は深い傷を負ったことは間違いない。
多分、何かの言い間違いなんだろうと思うが、本当のことでも滅多に口にしない言葉である。
面白くない人だ、つまらない人だ、パッとしない人だ、などと本音をこんな風に堕されてしまうと、たとえその前に、私は大好きです、などと愛の告白に近いことを言われても、本当は嫌いなんだな、自分を見下しているんだな、と思わざるを得ない。
それを言っちゃあおしまいよ、と思うような一言なのだが、蓮舫さんはきっとウケ狙いで岡田代表をディスってみたのだろう。
みんながそう思っている、知らない人はいない、貴方もそう思っているでしょう、という思い込みでついついこんな軽口を叩きたくなるのだろう。
こんな調子で民進党の代表選挙に臨んでも、民進党の気勢は上らない。
イメージを一新するはずだったのが、民進党もなんだかなあ、というマイナスイメージはそう簡単には払拭できそうにない。
そういうつもりではありませんでした、と釈明しても、多分ダメだと思う。
民進党の舌禍事件として人々の記憶に残ってしまうだろうと思っている。
細野氏は、少々早まったようだ。
何だかなあ、という人を看板に担ぎ出したままにしておくと、その内に細野氏もなんだかなあ、というイメージに染められていってしまう。
この際元気のいい人たちは、一声に名乗りを上げてみては如何だろうか。
何をやってもコップの中の嵐でしかないのだが、コップの中の嵐でも時には時には大きな力を生み出すことがある。
如何か。