公務員天国、官僚王国は昔の話 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

公務員バッシングが花盛りだが、どうも実態とかけ離れてきているようなので、一言言及しておきたい。


現実の公務員生活は、一日一日シャビーなものになっている。

とてもあの給料では贅沢は出来ない。

仕事のやりがいはあるが、待遇はそれほど良くない。

冠婚葬祭を考えると、公務員が交際に使える金はごく僅か。

ケチケチ生活を余儀なくされている。


だから、様々な会議の際の飲食費を捻出するために小さな不正を積み重ねてきた、といういじましい話が聞こえてきた。

しかし、それも昔のこと。


法務大臣政務官を務めていたとき、法務省での様々な会合の打ち上げの会費をその都度徴収される、ということを知り、びっくりしたものだ。

この会合の飲食代ぐらい予算措置するのが当然じゃないか、と思っても、今はそういう自由が利かないようだ。


そのくらいに公務員の世界は様変わりをしている。


私が公務員天国、官僚王国という言葉をしばしば用いるのは、小泉純一郎氏がそういう本を書いており、その時の印象が強く残っているからである。

あの時代から10数年が経っている。


公務員は、全体の奉仕者である。

その全体の奉仕者であるべき公務員をこれ以上貶めるようなことは、私はすべきでないと考えている。

検察庁の裏金問題、調査活動費問題についてどう考えるか、との質問に答えるために、やや不正確な物言いをしてしまい、真面目に仕事をしておられる現役公務員の方の感情を害してしまったかも知れない。

もし、私の文章にそんなところが含まれていたとしたら、お詫びして訂正させて頂きたい。


最後にお願いがある。

公務員の皆さんも、国民の間に流布している誤解を取り除くために、是非本当のことを発信していただきたい。

結果的には、それが日本を救う道に繋がることがある。