政治休戦を求める | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

政治は、妥協の芸術である。


いつも100パーセント自分の主張が通る、などとは考えない方がいい。

たとえ正論であっても、然りだ。


定額給付金2兆円は景気対策には余りならない、これを雇用対策に回すべきだ。

そう野党が主張する。

もっと地方自治体の使い勝手の良いものにすべきだ、というかねての私の主張とも符合する。

定額給付金の使途の拡大が実質的に実現できれば、いいだろう。


定額給付金絶対反対とか、定額給付金の支給阻止、というニュアンスではない。

もっといい使い道があるでしょう、ということである。

それなら、第二次補正予算で雇用対策予算として組まれている4000億円を2兆円に拡大すればいいのではないか。

まずは、平成21年度の本予算で1兆円の予備費が組まれているが、この1兆円はすべて雇用対策予算に振り替えればいい。

それで足りなければ、本予算成立後、直ちに補正予算を組めばいい。


景気対策、雇用対策のためにあらゆる施策を総動員して現在の経済危機を乗り越えよう、というのであれば、難しい話ではないだろう。

野党は、2011年より後に出てくる税制抜本改革、消費税増税問題を材料にひたすら政府の足を引っ張ろうとするよりも、現時点で何をなすべきか、という観点からの積極的な政策提言をすればいい。

この問題で妥協が成立しないはずがない。

それほど結論に大きな違いはないはずだ。


それなら、今は、政治休戦をするときではないか。

政治休戦を強く求める。