拙速との戦い/人権擁護法・児童ポルノ所持禁止法は根っこが同じだったか | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

今日の自民党の部会の設定は、異常だ。


大事な部会が目白押しである。

人権問題調査会がこんなタイミングで開催されることになったのは、なんとしても納得しがたい。

これでは法務部会長の倉田議員も部会長代理の私も出席できない。


話し合い解決による人権救済法案について、と記されているが、法案の形で部会に提示されることになるのだろうか。

調査会長の座に座った以上は、必ず法案の形には仕上げてみせる。

そんな執念が感じられる。


塩崎調査会長代理の困惑したような顔が浮かんでくる。

平場の議論を聞いていれば、今の段階で法案作りをしても無駄、とても党内で合意を得られるような状況ではなく、また冷静な議論を引き出すような、周到な法案作りなどできるはずもないのに、どうやら太田会長が暴走しているようだ。


合併で大きくなった古賀派の会長代理か副会長という幹部の座を占めているという太田市の自負が、こんな強引の手法を招くのだろうか。


法案の作成や提出を急ぐ人たちの善意を疑うことは出来ない。

しかし、当人が善意であればあるほど、そして真面目であればあるほど、いったん間違った方向に向かったときは、その害毒が大きくなるということを知った。


馬車馬。猪突猛進。

皆、同じことである。

一つのことに囚われると、周りが見えなくなり、人の声が聞こえなくなるのだろう。


今日は、自民党の良識を守るための決戦の日になる。


拙速との戦い。

人権擁護法も児童ポルノ所持禁止法も、根っこは同じだった。