逆風下で選挙を戦わざるを得ない候補者には気の毒だが、政治は非情だ。
もはやこの段階では山口の有権者の気持ちを忖度して国の政策転換を図ることはできない。
どんなに不評でも、やるべきことは断固としてやり抜き、やらざるべきことは断固として峻拒するしかない。
その結果、政府与党に対する国民の支持が一時的に大きく低下し、さらには選挙結果が思わしくない方向に振れたとしても甘受するしかない。
どれだけマイナスに耐えられるか。
私たちは、最悪の事態を回避するために、最善を尽くそうとしている。
アメリカのサブプライム問題で世界の経済が失速し、深刻な経済危機を迎えようとしている日本の実情を考えると、これ以上待つことは出来ない。
地方の悲鳴がますます大きくなろうとしているこの時期に必要なことは、まず地方の混乱を最小限に止めるという政治の強い意志を示すことである。
参議院が衆議院の足を引っ張り続けている。
参議院が歳入関連法案の採決をしないのであれば、憲法の規定に基づいて衆議院で再議決するしかない。
現在、この危機的状況を突破するために残された唯一の解決策は、再議決である。
そのことを、参議院が総理の問責決議の理由にしようとしている。
参議院が良識の府であることを止めたのに、再議決に直接の関わりがない総理に対し衆議院の再議決の責任を問う、というのは、おかしなことである。
参議院議員の一人一人に、まず党利党略から自由になることを望みたい。
参議院が党派性を脱して、ようやく日本の政治は本来の力を取り戻す。
参議院議員の皆さん。
あなたたちの手の中に、日本の命運が握られています。
そのことを、十分自覚すべきです。
一人一人の民主党の参議院議員を見ると、いかにも良識の府に相応しい立派な議員も沢山いるのに、束になってしまうと、一人一人の個性や徳性が消え失せ、政治家としての魅力を喪失してしまうのはつくづく残念である。
民主党の心ある国会議員の皆さん。
決起するのは、今ですよ。