1216作目は突っ込み所を楽しめる古いホラーを・・・。
『インフェルノ』
1980年イタリア作品。
ダリオ・アルジェント初の、そして現在のところ唯一のアメリカでのヒット作である『サスペリア』の続編。
-あらすじ-
女流詩人ローズ・エリオットは、ニューヨークの古い大邸宅に間借り住いをしていた。
この彼女にある恐怖感がつきまとうようになったのは、彼女が「3人の母」という本を
読んでからのことだった。それは、メイター・サスピリオルム(嘆きの母)、メイター・ラクリアム
(涙の母)、メイター・テネブラルム(暗闘の母)という、3人の魔女を扱ったもので、何と
偶然にもローズの住む邸は、著者である錬金術師が“暗闇の母”のために建てたもの
だった。それ以来、何者かに監視されているような恐迫観念に襲われ出したローズは、
ローマで音楽を勉強中の弟のマークに手紙を書いた。しかし、この手紙をマークが見る
前に同級のサラが読んでしまい、「3人の母」に興味をもった彼女は、それが基で何者かに
殺された。血まみれで死んでいるサラの部屋で、手紙の断片をひろい、早速、姉に電話した
マークは、ニューヨークへと飛んだ。邸では、恐しさのために気も狂わんばかりのローズが、
遂に暴風雨の中で惨死した。ニューヨークヘ着いたマークは、女管理人キャロルに案内され、
そこでローズの上に住む病身のエリサと会った。部屋にローズがいないことを不審に思った
マークは、じゅうたんの血痕から、不吉な予感を抱き、姉の行方を探した。その間、エリサが
何者かに襲われ絶命した。マークはローズに「3人の母」を売った骨董屋カザニアンを探し
あてるが、そこではそれ以上のことは発見できず、再び邸にもどった。やがて、管理人の
キャロルと執事も不可解な死をとげ、唯一生存している車椅子の老人と看護婦に会いに
行ったマークは、そこで、全ての秘密を知った。その老人こそ、「3人の母」の著者であり、
呪われた邸と共に人人を不幸に追いやった人物だったのだ。そして、この本と邸に関わった
人々がすべて死んでいった事実を覆すように、マークだけは、その邸を逃れることができた。
後には不気味に燃えさかる邸の姿があるのだった。
-感想-
30年ぶりに見ましたが突っ込み所も楽しみつつ懐かしさも感じる作品でした。
正直今見ると勝手に魔女が暴れて勝手に魔女が自滅すると言う視聴者置いてきぼりな作品です。
意味不明なシーンもいろいろあり名シーンである水浸しの地下室がなんなのか分かりませんでした。
何となくですが女性の水に透ける服でも取りたかっただけな気もしました。
魔女の目的など根本的な部分も分からないなど挙げていくときりが無いですね。
まあダリオ・アルジェント監督の作品は内容じゃ無く別の部分を評価すべきですね。
やっぱり色彩の美しさでそれは今見ても新鮮に感じるぐらいでその良さは今作でも健在です。
もちろん登場する女性は綺麗な人が多くそれもアルジェント作品の定番ですよね。
ホラー的な要素はある物の緊迫感や恐怖感は無くホラー初心者でも安心してみられますね。
魔女も死神の衣装で骸骨のマスクを被っているだけなので更に怖さは削がれますね。
それでも名作ホラーでありネタ的にも楽しめるので見たこと無い人は見た方がいいと思います。
そんな感じでダリオ・アルジェントらしさがしっかり出ている作品なのでお勧めしたいです。