諸君、ご壮健かな。
人は極限状態になったとき、内面が見えてくる。
内向的だったアムロ・レイは、一年戦争を超えて自らの中にある「芯」に気が付き、大人になり、シャア・アズナブルは逆に自分の中の未熟な部分に気が付き、狂気に魅せられていく。
それは防衛本能が、自らの能力を最大限に引き出したのかもしれない。
その極限状態の映画。
火星に取り残された男が、絶望しながら、でも前向きに生きようとする。
人が日常でもここまで懸命に生きられたら。
そう考えると、まだまだ私にもやることがある。そんな気がしてくるのだ。