杉並に「スタジオゼロ展」を観に行くのです。 | シャアに恋して ~デスラー総統のロマン航路~



諸君、ご壮健かなー。



なんだかゆるいキャラがお出迎え。


この閑静な住宅街に。

アニメの聖地がある。





「杉並アニメーションミュージアム」。





お。ガンダム、アトム、他大勢。



鈴木伸一が館長となり。

アニメ会社などの協力を得て、アニメを文化へと昇華させた館。


さて?鈴木伸一とはだれか?


その答えが。

今回のイベントなのだ。




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これ。



アニメ制作会社 スタジオゼロ展。

トキワ荘マンガ家たちのアニメの仕事。


手塚治虫がトキワ荘を去って。

虫プロを立ち上げ、鉄腕アトムをアニメ化して大成功。


それに憧れて、藤子・F・不二雄や藤子不二雄A。

つのだじろうや石ノ森章太郎が設立、のちに赤塚不二夫まで合流した伝説の会社。


その社長が、鈴木伸一なのだ。





行かずにいられないだろう?



私は、勢い勇んで。

会場に踏み込む。


すると。





おお、ガンダムやないかい!




富野由悠季のデスクやないかい!



ガンダムいいなあ。

やはり、素晴らしいなあ。


・・・。


おっと!


今回はこちらは脇役。

主題へと戻ろう。



マンガばっか書いていた彼らは、会社の作り方など知らず。

どうしても必要と聞いて、じゃんけんで鈴木伸一が社長になった。


なんというマンガみたいな展開!


そして、アニメーターは鈴木伸一だけで。

あとはマンガ家。


アニメなど書いたこともない。


ちょうどこのころ、手塚治虫率いる虫プロは大忙し。

疲労した社員を一週間休ませるために、一週分をスタジオゼロに外注することにした。


憧れの手塚治虫から「鉄腕アトム」の作画の仕事をもらい喜ぶが。

何千枚も書く作業に、マンガ家たちはもう嫌だと大騒ぎ。


しょうがない、作業員じゃない、作家なんだもの。


そうして、マンガ家に戻って執筆し。

それを原作にして、ゼロがアニメにする。


でも皮肉に、マンガ家たちがアニメを書かないから。

アニメの制作のスピードは遅い。


そんなか、持ち回りのように社長に藤子・F・不二雄が就任し。

石ノ森章太郎にかわったり。


なんだか、大変な状態なんだけど。

でも。


なんだろう、このほほえましい感じ。



結局スタジオゼロは解散し。

アニメに絞って、鈴木伸一が社長に就任した。


そして、スタジオゼロは五十年の歴史を刻みいまだに存在するのである。



歴史だなあ。

そしてその向こうにある活況。


アニメの発展の大本には。

いつまでも少年の大人たちがいるのだ。





(過去のアニメ聖地の記事)