諸君、ご壮健かな。
さて、先日。
一つの巨星が墜ちた。
弟子を激しく叱責したり。
味を追求する姿は、プロを感じさせた。
しかし、正直私はあまり店に行く気はなかった。
なぜか。
「俺はいらっしゃいませも、ありがとうございましたも言わない。」
私語はするなら帰れ、味わえ。
いい味を俺は出す、のびたらまずくなるだろう。
味に自信があるから、お客様に頭は下げない。
いやなら来なくてもいい。
うーん。
私は腹は立たない。
でもいかなかった。
そんな真剣勝負な店・・・。
怖い。
怖いのと痛いのと疲れるのは嫌な私。
そんなチキンだが。
彼が亡くなった今。
その探求した味を堪能したくなった。
一人の男が出した結論。
興味がある。
改札を入場。
ラーメン博物館は改札をくぐる。
そして。
なんか、怖い。
さて、今回のターゲット。
支那そばや。
あった。
ついにあの味を堪能できる。
一人の男のだした結論。
中は完全な昭和レトロ。
戦争の傷跡も癒え始め、始まる成長を感じる時代だ。
そんな中に。
あの店が。
ミニラーメンがあるので。
塩ラーメンと醤油ラーメンを我々は注文する。
中に入ると。
店員「いらっしゃいませええーー!」
おっと。
意外と元気な店員さん。
さらに。
高い。
でも私は。
この至高の卵を食べたことがない。
よし、入れてみよう。
で。
待つこと数分。
塩ラーメン。
どんなのだろう。
気になる。
ズズズ。
卵。
モグモグ。
・・・。
醤油ラーメンが来た。
ズズズ。
うむ。
醤油ラーメン、うまい。
濃いめに慣れてしまった私に。
塩は少し味気なく感じたが。
スープに奥行きが感じられ。
どんなものでだしをとっているのかな、興味がそそられる。
一人の男の味だった。
その事実だけで、私は満足だった。
(つづく)