諸君、ご壮健かな。
私は。
ある町を歩いていた。
腹へった…。
私は任務(普通の仕事)を終え。
さ迷っていた。
この疲労感にまみれた私の胃袋を。
満たしてくれるオアシスはないものか。
そんな私の前に。
果てしない誘惑が現れる。
こ、これは…。
野郎ラーメン。
あの伝説のラーメンと限りなく被る名前と見た目。
バリ夫で懲りたはずの大盛りモヤシ。
いけない。
これは罠だ。
マイナス五キロのパーフェクトボディを目指す私にとって。
これは、限りない悪意のある罠だ。
乗ってはいけない罠だ。
引っ張られるものか。
死者に引っ張られるものか。
まだだ!まだ終わらんよ!
…。
いただきます。
往年の名作。
稲中卓球部で、デブなおばさんがいっていた名言が蘇る。
「私は太ってるけど、小錦よりましよ。」
いけない。
暗黒面に滑り落ちてはいけない。