諸君、ご壮健かな。
続いて向かったのは。
手塚治虫の温故知新
「osamu moet moso」と復刻マンガ展。
会場に向かう。
残念ながら、ここも写真撮影禁止だった。
第１会場は手塚治虫のキャラクターを。
現代の漫画家が描いた絵たち。
それぞれに愛があり。
解釈はそれぞれ。
第２会場は手塚治虫が自ら描いた絵を。
展示してあり、間近で見ることができる。
決して古くなく。
ブラックジャックなど、この上もなくかっこいい。
そして、特別上映。
シャア！は正直、平成の鉄腕アトムを。
観たことがなかった。
それは、現代版にアレンジされたアトムが。
ねじられていないか。
松本零士の「まほろば」を観ることに似ているかもしれない。
不安のまま、座ってみる。
そして、２４分間。
アトムの映像を観た。
結論。
今の方がいいと思う。
昔のように、他の強敵なロボットと戦うのもいいが。
火の鳥などを経て、円熟した制作会社の作品は心を打った。
小さい少女が叫ぶ。
「アトム！
あんたはロボットで心がないから、
傷つかないから、結論がだせるのよ！」
アトムは、無邪気な顔で見返す。
それは、アトムの優しさ。
それに気づく、少女。
泣いて謝る。
しかし、アトムは気にしない顔をして。
目の前にアーチをかける、虹の美しさに感動の言葉を漏らす。
アトム、強いな。
陽のあたる世界を歩く者は、強く見える。
その者に人は、嫉妬交じりに時に厳しい言葉をぶつける。
自分がぶつけられたら、耐えられないくせに。
アトムの笑顔を観ながら。
シャア！は。
心のないはずのロボットに。
本当の強さと。
優しさを学んだ気がした。
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