戦闘 ★★★★
カリスマ ★★★★
かっこよさ ★★★★★
参考文献
高校を卒業して、徴兵された彼。
彼は一般人に限りなく近く、少年とのシンクロの度合いも強かったのだろう。
ある意味、訓練で洗脳される前に戦場に出された彼。
その「まともな」心で見た戦争とはどんなものであったろうか。
彼が残る力を出し切るように散っていった姿。
涙なくしては見られない。
この散り際を、団塊世代の一斉退職を迎えているおじさんたちはどう見るだろうか。
なお、最後のバーニィとアルの話。
この悲劇の場面を過去に記事にしたことがあるので、そちらも参照してほしい。
→こちら
戦争は本当にあってはならないものだ。
愛機
MS-06FZ(ザク改)
略歴
特殊部隊サイクロプス隊の隊員だった。
一年戦争末期。
19歳だった彼は、9月の高校卒業とともに召集令状によって徴兵。
MSパイロットの養成を行う航空学校のモビルスーツ科に航空学生として入学した。
しかしすでにジオンは劣勢。
切迫する戦時下のため養成期間もほとんど取れないまま、グラナダ基地を拠点とする部隊に配属されてしまう。
初陣でサイド6「リボー」に潜入。
しかし、搭乗するモビルスーツMS-06FZ(ザク改)は被弾しコロニー内の森林公園内へ墜落。
ここで、落下するザクを追いかけてきた小学生アルと知り合った。
この少年から偶然得た情報から、ニュータイプ専用ガンダム「ガンダムNT-1」がサイド6に搬入された事実が明らかとなる。
そしてガンダムNT-1奪取の任務(ルビコン計画)がたてられ、その実行部隊であるサイクロプス隊に、戦死したアンディの補充要員として編入された。
少年アルと触れあい、羨望の目で見られるようになり「あと1機でエース」と嘘をついてしまう。
おもえば、この意地が彼のその後の不幸を招いたのかもしれない。
そしてついにガンダムNT-1を発見。
サイクロプス隊は変装して基地に潜入するが、彼の不用意な一言から正体が露し、隊は彼一人を残して全滅してしまう。
ルビコン作戦の失敗を知ったジオン軍上層部は、クリスマスにサイド6への核攻撃を企図する。
それをふとしたきっかけで知り、自分一人でコロニーからの脱出を考えた。
その彼をアルは必死に引き止めるがバーニィの決意は固く、港へと向かう。
しかし、機の到着までいたバーで、電話で話す女性の話し声が耳に入る。
女性は浮気をされた男と話しているらしく、彼はそれを自分とアルの関係に重ねた。
女性の言った「嘘を押し通す根性もないくせに」という言葉にはじかれるように、様々思いがわき出てきて残ることを決意する。
「ガンダムと戦ってみたくなった」
と話し、撃墜され放置されていた自分の機体(ザク改)をアルと協力し修理。
友軍の核攻撃を中止させるため、タイムリミット内でのガンダムNT-1破壊に単身挑む決意をする。
そして激戦。
ヒートホークでガンダムの頭部を切断して中破・戦闘不能に陥らせた。
しかし、同時に自身はNT-1のビームサーベルで機関部を直撃される。
「もう戦わなくてもいい」
と駆け寄るアルの眼前でザク改は大爆発を起こし、バーニィは壮烈な戦死を遂げた。
皮肉にもガンダムNT-1を操縦していたパイロットは、実は互いに惹かれ合ったクリスだった。
なお、小説版ではアルの父親が新聞を見ながら
「あのパイロットは奇跡的に一命を取り留めたようだよ」
と語る場面があり、これが少しだけ救いのように感じる。
(過去の人物伝 )
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