諸君、ご壮健かな。
あの、様々なドラマが繰り広げられた土地。
横浜のBAR「ジャブロー」。
今回は、いつも集合する桜木町ではなく関内から向かう。
しかし、方向音痴のシャア！。
いつもと違う道のりに・・・。
この上なく不安。
その予感は的中。
やはり迷った。
同じ店に4回目なのに、全部迷う。
それってもはや。
「才能だな。」
で。
伊勢佐木モール。
歩いて歩いて。
徘徊して。
うん？
案内看板、発見。
よかった。
40分歩き続けた老朽機体（自分の体）も報われる。
で、ここを曲がると。
見慣れた看板が。
この向こうに。
あの暖危地がいなくなった後の、ジャブローが待っている。
思わず。
息をのむ。
そして戦闘態勢に入り。
潜入。
そこには・・・。
変わらぬ混沌の空間が。
そして、シャア！たちは、恐る恐る。
席に着いた。
暖危地だったら・・・。
「待ってましたよー、シャア！さーん。」
だろうな、待ってなくても。
いない今は。
ドキドキ。
ドキドキ。
・・・。
「メニュー何にスンのさ？」
ん？
おや？
なんか、違和感のある声が。
女性の声で・・・。
するとさらに。
「だから、なににすんの？」
えええ？
まさかのツンデレ娘？
あのいかつい暖危地のアトガマは、なんとツンデレだったのだ。
うろたえた私は、トイレで考える。
リアルなアカハナの、貼り紙を見ながら。
うーん。
・・・。
・・・。
よし。
で、私が出ると。
一人の男が近づいてきた。
「シャア！さんですよね。」
ん？
シャア！は振り向く。
あ。
タムラ料理長。
もとい、今は艦長代理の海苔っくだ。
「シャア！さん、3か月ぐらい来てないですよね。冷たいじゃないっすか」
おおおおお！
うれしい！
シャア！のような庶民を覚えていてくれたか、海苔っくよ。
この間、シャア！が余ったお菓子を
「君のための誕生日プレゼント」
とうそついて渡した、のも覚えていた。
さらにそれを、海苔っくは暖危地に無理やり食べさせた、ということも覚えていた。
そう。
歴史は紡がれていたのだ。
調子に乗って。
ユニコーンとシナンジュ頼んで。
海苔っくに。
「またいつか来るよ」
と適当に声をかける。
「いつかって、いつっすか？」
ん？？？
「1カ月後ですか？」
海苔っく、なかなか厳しい質問だ。
君は無口だったよな？
シャア！は焦って、つい。
「45日以内だ」
という、つい中途半端な答えをしてしまった。
「じゃあ、45日以内、決定っすね。」
しまった！
また調子に乗って、変な約束してしまった。
ということで、また数人拉致するのでよろしく哀愁。
で、帰るとき。
「シャア！さんが帰りまーす！ジーク・ジオン！」
と言ってくれた、海苔っくがいとおしかった。
暖危地の後継者は、確実に育っていた。
しかし。
店のはじっこのエルメスがさみしそうだぞ、海苔っく。
（過去の近況報告
）
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