(参考:N0890「ベネズエラ国軍、政府支持のデモンストレーション」)

http://ameblo.jp/guevaristajapones/entry-11799555559.html


[REUTERS]


ベネズエラ議会は与党、社会主義統一党(PSUV)が多数派であるが、3月18日、反対派野党マリア・コリナ・マチャド議員にたいして、このかん数十人の死者を生んでいる反政府抗議行動の刑事的責任を捜査するよう、要求することを決定した。


マチャドは強硬派野党の一人で、ニコラス・マドゥロ大統領の辞任を要求しているが、与党議員から約5件の告発がなされ、それは「祖国への裏切り」、「殺人」、「内戦の扇動」といったものである。


議会のディオスダド・カベジョ議長は、「この議員は我が国における殺人の共犯者である」、「ファシストであり、テロリストだ」と述べた。


工業技師、46歳の彼女は黙って聞いていたが、数十人の与党議員は、「裁判を!裁判を!」と叫んだ。


カベジョは挙手による採決をおこなったのち、最高検察庁に捜査の開始を要請に向かうため、休会を宣言した。


マチャドにたいする攻撃は、政府支持派と反対派に分裂した2900万人の国の、激しい対立の新しい章となる。


またマチャドと同じように反対派の指導者であった、レオポルド・ロペスの逮捕から1か月となる。


数時間後におこなわれた記者会見において、マチャドは挑戦的であった。マドゥロは「独裁者」であり、キューバの共産主義者の政府から命令を受けている、と話した。


「わたしにたいする攻撃は、この恐るべき体制による市民運動にたいする例のない攻撃のなかでおこなわれた」、彼女は白のセーターを着、少し話すごとに周りの支持者から喝さいを受けた。


「これでわたしたちを屈服させると思ったのだろうが、わたしたちは今や打ち負かされることはない」、彼女は付け加えた。


専門家によると、マチャドを裁判にかけるには、検察庁と最高裁判所の承認が必要になる。また議会が彼女にたいする議員不逮捕特権をはく奪しなければならない。


2月の初めからベネズエラでは、生活必需品の品不足、年率57%のインフレ、犯罪の増加にたいして、就任1年のマドゥロがコントロールできないとして、街頭での抗議行動がおこなわれてきた。


マドゥロは、野党はカオス状態を作り出すことによって、2002年にウーゴ・チャベス前大統領にたいしておこなったように、クーデターをおこなおうとしていると批判している。


これまでに29人の死者、数百人の負傷者、1500人の被逮捕者を生んでいるが、抗議行動がマドゥロの政府を脅かしているようには見えない。


「わたしたちは不逮捕特権を認めない」、PSUVのタニア・ディアス議員は捜査の開始を要求して語った。「これらの死者は報われなければならない・・・これらの死者は支払わなければならない」。


この主張を補強するために、ディアスは、マチャドが演説のなかでおこなった政府への批判、傍受された電話の内容を引用した。


議会は真実委員会の設置を決定した。このなかで政府は抗議行動のなかでおこなわれた暴力について捜査されることをもとめている。(N0892)





マリア・コリナ・マチャドとジョージ・W・ブッシュ