(参考:N0886「米国政府、ベネズエラにたいし制裁措置を準備」)

http://ameblo.jp/guevaristajapones/entry-11796475154.html


[La Jornada による]


「ベネズエラは誰からも脅かされることはない。米国国務省であれ、ペンタゴンであれ」、ニコラス・マドゥロ大統領は、3月15日、軍の行事のなかで警告した。同時にワシントンにたいして、「高位レベルの委員会」をつくり、野党による反政府抗議行動が始まって以来の外交的な軋轢にたいして、平和の促進と相互を尊重することを提案した。


カラカスの中心的なロス・プロセレス大通りにおいておこなわれた、いままで例のないベネズエラ国軍(FANB)にたいする市民と軍の支持のデモンストレーションの場で、マドゥロは、ベネズエラにたいして制裁を策するカサブランカにたいして批判をおこなった。


この1か月以上のあいだ、暴力によって国はマヒ状態になっているように見える。野党のデモ隊の政府、武装市民、治安部隊との衝突によって25人が死亡した。


「平和とわれわれ人民の主権を尊重するために、米国政府とベネズエラ政府と南米諸国連合(UNASUR)の高位レベルの代表による委員会の設置を提案する」、マドゥロは語った。


その目的は「テーブルに着き、お互いの顔を見、対等の立場から平和の尊重について語る」ことにあり、国民議会のディオスダド・カベジョ議長に、ワシントンの「もっとも高いレベルでの接触」を開始するように命じたことを明らかにした。


米国による干渉を批判し、ベネズエラの民主主義が、南米全体から支持されていることを想起させた。「もしベネズエラにおいてクーデターが実行されるならば、南米全体が不安定化の段階に入るであろう」、と強調した。ベネズエラにおいては、FANB(ボリバリアナ国民武装勢力)が主権を守る、と主張した。


3月15日、UNASURはブエノスアイレスで会議を開き、マドゥロの政府にたいする支持を再確認した。そしてベネズエラにおけるいかなる憲法秩序の破壊にたいしても反対することを明らかにした。


ニコラス・マドゥロは、政府に反対して1か月以上抗議行動をおこなっている反対派の学生にたいして対話を呼びかけた。「ミラフロレス[大統領官邸]の門は開かれている。ベネズエラの右派学生の若い指導者と握手する日が早いことを願っている」。


カラカス西部での軍の行事にさきがけ、数百人のチャビスタが、民兵や兵士とともに、反政府抗議行動にたいする軍の行動を支持する行進をおこなった。


学生の反政府行動が1か月以上続くなかで、カラカス東部の街頭において3月15日、数十人のデモ隊が投石と火炎瓶によって警察部隊と衝突し、警官隊は催涙弾によって解散させた。この間数週間というもの、若者たちはカラカス東部のチャカオの市街地において、道路をゴミ、瓦礫を置き、排水溝のふたを外して封鎖した。マドゥロは、アルタミラ広場から排除するべく最後通達をおこなっている。


「チュッキーズ(ラジカルなデモ隊)にたいして、数時間を与える。アルタミラの広場を、フランシスコ、ミラダ通りを占拠している殺人者が立ち退かないならば、治安部隊によってこれらの場所を解放する」、マドゥロは軍の行事のなかで、このように警告した。


ほとんどが覆面した若者のデモ隊は、催涙弾を発射する警察部隊と約2時間にわたって衝突したのち、チャカオの市街地のアルタミラから排除された。(N0890)