(参考:N0645「エドワード・スノーデンへの人道的亡命を認める」)

http://ameblo.jp/guevaristajapones/entry-11567940494.html


[EFEによる]


ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、7月8日、元CIA職員エドワード・スノーデンからの正式な亡命申請を受け取ったことを明らかにした。スノーデンは6月23日からロシア、モスクワのシェレメーチエヴォ空港のトランジットに滞在している。「われわれは[スノーデンからの]亡命申請の書簡を受け取った」。マドゥロはパナマのリカルド・マルティネリ大統領との会談ののちの記者会見で語った。あとは彼が「いつこちらに来るのかを決めなければならない」。


先週ボリビア大統領のエボ・モラレスが帰国途中に空路を封鎖される事件ののち、マドゥロは米国を「狂気の」「迫害」と非難してスノーデンにたいし「人道的亡命」を認めることを公にした。「ラテンアメリカはこの若者にたいして、あなたは帝国から迫害されている、こちらに来なさいと言っている」と、ニカラグア、ボリビアが同様に亡命許可を申し出ていることに触れた。スノーデンとはまだ話したことはないが、「きっと気に入るだろう」、マドゥロは付け加えた。


記者が、スノーデンを受け入れた場合、米国からの報復の可能性があるのではと質問したが、「米国は世界を支配しているわけではない」、「われわれは自由で主権を持った国だ」と述べた。スノーデンはモスクワのニカラグア大使館にたいしても、正式な亡命申請をすでにおこなっている。米国政府は7月8日、ニカラグア、ベネズエラ、ボリビアが亡命受け入れを申し出たことにたいして、スノーデンは米国以外のいかなる国へも旅することが認められるべきではない、との警告をおこなった。


スノーデンは米国による電話、インターネットでのスパイ活動を暴露し、6月23日に香港からモスクワに向かったのち、公には誰も彼の姿を見ていない。ウィキーリークスによると27か国に亡命申請をおこなった。現在モスクワにおり、米国のパスポートは無効になっているが、亡命受け入れ国がサルボコンドゥクト[通行許可証]を発行した場合、受入国に入国するのに問題はないと考えられる。モラレス大統領は、スノーデンが搭乗しているのではという疑いを持たれ、欧州諸国から上空通過を拒否され、ウィーンに13時間も留め置かれた。この事件はラテンアメリカ諸国を怒らせこれを非難し、いくつかの国は公式の謝罪を要求している。(N0647)