ガダルカナル戦書籍一覧


*********************************************************************
2012年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
2014年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
2015年 ガダルカナル島御慰霊行 目次

現在地はソロモン諸島ガダルカナル島中部戦跡

ルンガ上流第一野戦病院対岸。


愈々第一野戦病院よりモカヒル登頂というところで案内人たちは昼食にすると言う。

時計を見れば現地時間13:49

成程、昼食時であります。
彼らの昼食は米を研ぎ火を起しと本格的なので一時間以上の大休止となります。

とすると15:00頃出発出切るか・・・15:30か・・・

モカヒル山頂まで登り天幕を設営すると18:00日没に間に合うかと心配になって来たのでありました。

振り返ればバラナ村へと続くラフロード・・・
4WDのSUVなら一時間も掛からず文明圏のバラナ村であります。

丸山道に入り既に五泊、昨晩はローカルスタッフの悲しげな歌が響き渡り彼らも家が恋しくなっている様子。

現在地と4WD車走行可能道路

当初の目的ではもう一泊してアンドー村をゴールと定めていたのでありますがアンドー村から現在地付近までロギングロードが延びております。
何も此の地よりアンドー村まで歩かずとも後日車で探索できるではないかと妥協を決め込み残るは第一野戦病院とモカヒル。

皆疲れも溜まっているので此処は無理せず今晩はバラナ村で一泊し明朝よりモカヒルを目指しても良いのではないかとさらに妥協するに至り、ローカルスタッフに相談したところ・・・

全員満面の笑顔で快諾、彼らが言うには明日も天気が悪そうだからモカヒル登頂は明後日にせよと言う。
明後日は好天なのかと問うと好天であるとキッパリ言い切る。

それでは明後日より再開と意を決しジョンを高台に走らせ我々のサポートの為バラナ村で待機するノニへ携帯で連絡を入れ現在地まで車を廻せと依頼。

車が到着するまで暫く時間が掛かるので皆で昼食の準備を進めていると案内人トンガが嬉しそうに此方へやって来る。

また卵を探しに行っていたらしい。

此のときは羽化した雛鳥までも

K隊員「おお!!可愛い」鳥の頭を撫でていたのですが、現在は炊爨中、雛・卵共々彼らの胃に収まったのであります。

鳥を可愛がっていたK隊員この現実にかなりショックを受けておりました。


我々も昼食のため煮炊きを始めたのですが所詮インスタントラーメン。
あっという間に暇となり付近をウロウロ

此の地では既に珍しくもなくなったオジギソウ


ついついお辞儀具合を確認したくなりサンダルで

一時撤収と決まりパン一から作業ズボンを履いているのが判ります。
茶色い汚れは・・・連日の雨で焚き火にあて乾燥させた為、焚き火の煙に燻された結果であります。

オジギソウは

見事なお辞儀ぶりでありました。


現地時間15:15
此の地で最期に撮った一枚 対岸・第一野戦病院


現地時間16:06
サポート隊が到着し移動開始であります。

前方白く見えるのは二号車CR-V

さらに密林内に延びるラフロードを北上し



現地時間16:38

嗚呼・・・文明圏
我々のベースキャンプ ノニゲストハウス到着であります。

荷物を降ろし整理整頓

現地時間17:25
再び移動開始



向かった先は・・・
香港楼酒家 18:04

申し訳なきこと山の如し

なれど山暮らしが続いたので・・・

欲望を抑える事は出来なかったのであります。

現在地を確認

五泊六日を費やして移動したほぼ同じ距離を移動時間だけなら約一時間・・・
日本軍の徒歩に比べ米軍はジープ・トラック

※ギフ高地より負傷者を運ぶジープ
我々が香港楼酒家へと向かった道と同じ道ではないかと思われます。
あらためて勝てる戦いではなかったのだと実感する時間差でありました。



結果論ではありますが此の日第一野戦病院へ向かいモカヒル山頂で一泊、翌日バラナ村という選択をしていれば今次丸山道探索慰霊行は概ね完結出来たのです。

何故なら・・・ローカルスタッフが好天になると断言していた明後日、バヌアツ共和国に深刻な被害を与えたサイクロンパムがソロモン諸島北方を通過し豪雨のガ島となったからであります。

明後日早朝のベースキャンプ前私道

既に道が小流を造りつつあります


明後日より黎明を期して第一野戦病院対岸へ水位調査斥候を豪雨以外連日出したのですか遂にルンガ河を再渡河する事が叶わず・・・

以降、幾つかの戦跡以外は消化試合のような緊張感に欠ける巡拝行となってしまったのです。

返す返すも悔やまれる判断ミス・・・

今一度!
乾季に今一度!!!
ルンガ河を渡河せねばと決意するに至ったのでありました。
(雨期にしか長期の休みは取れないのですが・・・(ノ_-。)

つづく

※明日より週末まで不在となります。
妻と二十数年ぶりとなる二人だけの旅に出かけます。
旅先より更新出来たらよいなあと考えておりますが御慰霊行記事は暫く更新出来ませぬ。


にほんブログ村

アウステン山の戦闘記録
歩兵第228連隊
第三大隊長 → 西山少佐の日誌
第十中隊長→ 若林中尉の日誌
ガダルカナル島御戦没者名簿

**********************************お知らせ********************************
ガ島へ訪島をご計画されている方へ
案内人・戦跡地図・戦史資料・知っていたら徳する情報等々・・・よろず無料ご相談承ります。
お気軽に↓メールください。
tobu23butai@gmail.com
勇一三〇二


**********************************************************************

歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉  長谷川榮作さまのホームページ
ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal
冥府の戦友(とも)と語る
お立ち寄り戴けましたら幸いです。



新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト

ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal
石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。



ガダルカナル島「丸山道」自主派遣隊 公式ブログ。
ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal