ガダルカナル戦書籍一覧


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現在地はソロモン諸島ガダルカナル島丸山道アスタエ山


漸く平坦部に辿り着いたと思う間もなく眼前に広がる禿山


グーグルアースで拡大するとこのような感じ。

タンブレロ左上の地山が露出しているところは昨年のサイクロンにより土石流が走ったと思われる沢。
我々の現在地はアスタエ山頂の鞍部でサイクロンの影響は無し。

どう見ても人為的パワーで樹々を伐採した禿山であります。

神聖な丸山道になんて事を・・・と考えてしまうのは此の地を戦跡として捉えている為でありましょう。

重機が作った作業用道路を北上


各資料に「千古斧を入れず」と表現される丸山道アスタエ山頂には斧ならぬチェンソーでこの有り様・・・

この伐採現場に繋がるロギングロード(大型トラックが低速走行で木材を山積みし搬出する為だけに最小限の経費で作られた道路)がある筈。
とすれば四輪駆動の車輌であれば我々のように難路を踏破せずともアスタエ山頂近くまで来る事が出来るのか・・・有り難味は激減だが。

聞けば中華系資本がマライタ人を使って密林の伐採を行い儲けているとの事。
ガダルカナルの住宅殆どが木造で木材の需要は高いらしく近年山間地で盛んに伐採が行われているようでありました。

正直此の地で伐採現場に出くわすとは考えてもみず、獣道しか無い密林からいきなり文明の生々しい商売の最前線を目の当たりにし、かなり衝撃的な場面でありました。

ひとまず荷を降ろして小休止。

案内人トンガは目印となる樹木が伐採されてしまいタンブレロへと繋がる獣道の入り口が発見出来ないと単身斥候に出た。

幸い薄曇なので伐採現場にも南緯九度の直射日光は当たらず普通に蒸し暑い。
太陽が全力で焦がせば此の様に空の暴露した場所に居られたものではありません。

トンガが戻るまでは手持ち無沙汰なので各自適地を見出し体力の回復を図ったのでありました。

待つこと二十数分、トンガが道を見つけたと言う。
後に着いて行くと・・・此処を下りると一言。

見下ろせばどう見ても45度はありそうな急斜面。
今迄超えて来たガラナヒル・バラヒルも急勾配はありましたが各資料からは特記に値しないのか触れられておらず、アスタエの此の急斜面は後退する日本軍将兵の前途に聳え立つ障碍だったのです。

正直に白状すると、ルンガ渡河点~アスタエ山頂間を登るのは無理と判断しコングライ村発の行程に決めたのでありました。



つづく


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