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ガダルカナル戦書籍一覧


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2012年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
2014年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
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現在地はソロモン諸島ガダルカナル島丸山道バラヒル中腹

※カメラの充電トラブルにより撮影数が激減しております。

昭和五十年代の御遺骨収集団が丸山道に於いて多くの御遺骨を収拾された位置だと思われる此の地は平坦部である事を除いて変わらぬ密林でありました。


半信半疑で捜索を始め、暫くしてローカルスタッフより声が掛かる。
何か発見されたのかと軋む身体に鞭を入れ急行すると・・・

おお・・・

鉄帽にガスマスクの濾過機・・・
そして苔生す飯盒

付近に絞り総員でDigDig(表土を掘り起こす作業)

嗚呼・・・此処にも

ご遺骨の一部

続いて歯と薬莢

暫く捜索するも新たな発見は無く以前御遺骨収集された際残されてしまったご遺骨の一部と判断。

後日報告書を作成すべく座標を測位し再埋葬

低頭、瞑目、合掌

再び範囲を広げて捜索を開始

またも声が掛かり樹につかまりながら辿り着くと軍靴の一部。
再び総員でDigDig

此処にも・・・大腿骨が・・・


再び座標を即位し再埋葬

低頭、瞑目、合掌

さらに位置を変えて土中より発見されたのは・・・


手に取ると・・・

クレオソート丸の小瓶、正露丸であります。


我々が捜索を開始して二時間にして此の密林内から次々と発見されるレリック(戦争遺物)と御遺骨。

二師団歩29第11中隊長であられた勝股氏の遺された資料

マタニカウ川合流点とバラヒルの間で142柱を収骨された地。

帰国後グーグルアースで確認


黄色く囲った部分を拡大


其処に座標を基に発見された御遺骨・レリック(戦争遺物)の写真を貼ると

間違いなく御遺骨収集団の皆さまが142柱を収骨された地であると確信いたしました。

二師団突撃地点より此の地まで辿り着きながらバラヒルが大きな壁となり次の水場であるタボーを前に命の灯が消えてしまった御英霊の脳裏には祖国に残したご家族が浮かんでいたのだろうと泪目になるのは帰国後の事で・・・

現地では軋む身体で眼前の蒸す密林難路・丸山道を踏破し文明圏に帰着出来るのだろうかと疑念が湧き始めたバラヒル超えでありました。

つづく


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