ガダルカナル戦書籍一覧


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↓ガ島中央戦跡要図
ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal

作文 従軍慰安婦・慶子
十一日の 西山日誌
七日の 若林日誌絶筆
十一日の 亀岡日誌
十日の アウステン山の記録
三日の 堺台第一拠点の記録
堺台第二拠点 歩228連隊12中隊のガ島戦


第38師団歩兵第228連隊 
第三大隊長 西山少佐の一月十一日の日誌は→ こちら

見晴台布陣図
ガダルカナル Guadalcanal
米軍公刊戦史と併せ拝読の結果
勝野准尉が報告を受けた深田中隊本部はヒル53
深田中隊長が散華された地点はヒル52
勝野准尉が新たに布陣した地点はエクストンリッジの可能性が高くなりました。


この頃の西山少佐指揮下部隊の記録

第三八師団歩兵第二二八連隊 歩兵砲中隊(前田隊) 
榊原精一准尉の記録
※布陣位置はヒル56附近と思われます。

一月九日
米軍は夜明けと共に我見晴台陣地附近に野砲・重砲の混用砲撃を開始して来た。
頭上を掠め附近に炸裂土砂を巻き上げ樹木は倒れる乱射乱撃である。
砲撃は午後も続き密林の大樹がメリメリと音を立てて倒れて来る。
瞬発・短延期混用射である。
夜になると昼間に比して珍しく緩慢となる。

去る一月三日ガ島上陸、アウステン山稲垣大隊へ追及中の機関銃隊山本伍長以下二名が我陣を通過しようとするも、敵砲激熾烈を極めたため私の壕へ一泊させた。
ラバウルより追及し来る兵はまだ元気溌剌だが、新鋭多数の増援は単なる噂に過ぎず望み無きを知る。
後方より来る山本伍長以下よりホマレ二本・米飯三匙・乾パン少々を貰い舌鼓をうつ。


一月十一日
天明前より第三大隊右翼方面に於いて、彼我の銃声喧しく(深田隊長亡き後、勝野准尉指揮の第十中隊の戦闘と思われます)陽が上ると敵機の哨戒飛行が始まり敵砲撃特別猛烈となる。
我陣地の奪取を企図するものの如く砲飛呼応し攻撃続行中と思われた。
陣の一角でも敵に奪取せられれば我陣内の戦闘力が察知せられ、総攻撃を待たずして壊滅的打撃を蒙る事必至である。
敵は命が惜しく火力で我を壊滅の上、突入する作戦らしい。
小銃・軽機関銃・擲弾筒で敵を接近せしめない事が必要、我弱点(衰弱・疲労の状況)を敵に察知させてはならぬ。
現在の戦闘可能兵力、四十六名のうち榊原准尉以下十一名(内第三大隊本部増援者四名含む)他は戦傷者・疲労衰弱者にて戦闘行動不可。
戦死者 鬼頭 覚
給養 糧秣受領兵一部帰隊・栄養食五粒宛支給。

1943年1月10日米軍侵攻図
ガダルカナル Guadalcanal


布陣要図には歩兵砲前田隊と記され、如何にも歩兵砲が並び歩兵後方に布陣しいるかに見て取れますが、実情は榊原准尉の記録の通り。
一個分隊にも満たない前田隊、加え十一名の中から四名を西山少佐の大隊本部へ増援という事は七名である。
七名のの部隊を要図に「前田隊」として記している日本軍・・・疲弊度がよくよく見て取れます。

海岸線より
歩兵16連隊の小川陣地
歩兵4連隊の小川上流
歩兵228第一大隊(二大隊より12中隊増援)の第一第二拠点
歩兵228第三大隊(12中隊欠)の見晴台
歩兵124連隊のアウステン山シーホース
歩兵228連隊第二大隊のギフ高地
上記各陣地に後方より小分け増派された分隊程度と想像される各部隊。
第一線で戦闘可能兵士が如何程居たのだろうか・・・

ガダルカナル Guadalcanal

ガ島を撤退し得た兵士、大凡一万という数字ではあるが・・・
おそらくこの時期、五万とも言われた米軍と第一線で対峙する戦闘可能人員は各陣を三百名で見積もっても約二千・・・位ではないかと個人的に推察する次第です。

既に米軍に包囲されているギフ高地稲垣大隊へ追及中の山本伍長以下二名・・・
その後の記録を発見する事が出来るだろうか。
記録を纏めながら病と闘い、傷と闘い、飢餓と闘い、米軍と闘う第一線の日本軍将兵・・・心痛に堪えません。

つづく
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歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉  長谷川榮作さまのホームページ
ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal
冥府の戦友(とも)と語る
お立ち寄り戴けましたら幸いです。



新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト

ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal
石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。



平成24年9月8日 日本青年遺骨収集団さま主催による ガダルカナル島「丸山道」自主派遣隊 の皆様がガ島御遺骨収集をされ7柱の御遺骨をお迎えされたそうです。
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○原発関連情報○

独逸天気予報より →  放射能予報

文科省発表 → 全国放射能濃度一覧

武田邦彦教授の → ブログ




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