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↓ガ島中央戦跡要図
作文 従軍慰安婦・慶子
前日の 西山日誌
前日の 若林日誌
前日の 亀岡日誌
前日の アウステン山の記録
第38師団歩兵第228連隊
第三大隊長 陸軍少佐 西山 遼 氏の日誌
現在地、見晴台大隊本部
昭和十八年一月一日 金 晴天
ガ島上陸58日目
三時三十分起床、東天尚暗し。
次第に明け行く東を壕前に座して眺めつつ新春を瞑想す。
陽さし初めし頃起ちて北方皇居を遥拝し聖壽の万歳を祈り奉る。
糧秣輸送船の一部到着せる声台上に聞ゆ。
ガ島に於ける後方補給いよいよ最悪の局面に達せり。
然れども我等の任務亦最重要点に到達せり。
後二週間、此の困難を精神力を持って突破せば補給攻勢もなり、戦闘攻勢も逐次完整すべし。
予本日四十歳を迎ふ。
いよいよ不惑、決死不死の不動心確固たり。
第一線部隊長として第一線各隊長将兵に対する、感謝、感激は筆舌、否、何を持ってしても云ひ表し得ざる程なり。
七時部下中隊長、将兵を集め年賀の遥拝を行う。
決死死守、不死苦闘を切望す。
本朝は衣を更め清新の気分を身辺にた?堪へつヽ餓を吹き飛ばして部下の士気高揚に務む。
部下又五勺の米に意気天を衝くものあり。
空中に敵機十数機デモンストレーションをなしあり。
児戯に等し、今に見よ、我等の殲滅何ぞ難からん、皇軍の頑強堅忍を知らざるや。
聖天子在ます方わおろがみて(拝むの意)
死守誓ひまつる新春の朝
何のその我いたべけり聖天子
八時歩兵団司令部に閣下を訪ね新春の祝辞を述ぶ。
年は替わると兵に我等が戦況の好転の早からん事を祈り閣下と共に伊勢大廟に祈願す。
松本副官に乾パン一袋、煙草半本をご馳走になり種々雑談す。
後方補給の好転、輸送攻勢こそ本年頭初の大急務。
九時帰隊す。
若林第三陣地、敵の一部出撃戦闘中大した事なきものの如し。
各体調に閣下より戴いた煙草を一本づつ贈る。
貧弱なれども新春に於ける部下へのせめてもの心づくし。
ウィスキー一杯陶然大いに将来の攻勢を談ず。
分け合いて ふかす煙草や 日本晴
最近煙草絶えて飲まざる日続くためか体の調子元気なし。
一服吸ふととても陶然として阿片を吸ふとしが心地、ニコチン中毒?
正月早々意気地なき事なり。
然れども本日閣下より二箱戴く。
藤原上等兵壕の掩蓋を補強して呉れたり。
砲撃の度毎に破片飛び込む。
昨夜も破片飛び込み防毒面、水筒に破片痕あり。
危険なり。
昼食缶詰肉若干、うまし。
午後、壕の中に眠る。副官快方に
友軍機数機編隊にて来撃中、久々なり。
敵を制圧しつつあり。
本日は敵比較的平静にして各方面とも心持よき正月なり、午後寝て過ごす。
歩兵団より連絡あり。
圧搾口糧十二梱、甘味品、煙草、ローソク、マッチ若干「タサハロング」に於いて交付するにつき受領者派遣する件通報し来る。
快報なり。
糧秣補給逐次好転の前兆か。
カミンボには五日分の糧秣揚陸しある通報師団より受く。
数日は安心なり。然れども相変わらず少量ずつの食い延ばしは絶対必要ならん。
兵は米少量なれども各種現地雑食にてどうやら其の日、其の日を間に合わせあるらしく案外平然として居る様なり。
窮すれば通ず、持久も案外頑張り得べし。
名も知らぬ草食ひ拝む初日の出
十四時三十分壕中はや暮色濃し、森の元日も静かに暮れ行く。
壕壁に大書す。
決死死守、不死善闘
ガ島の米軍揚陸画像
見晴台、部隊配置図
つづく
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歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉 長谷川榮作さまのホームページ
冥府の戦友(とも)と語る
お立ち寄り戴けましたら幸いです。
新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト
石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。
平成24年9月8日 日本青年遺骨収集団さま主催による ガダルカナル島「丸山道」自主派遣隊 の皆様がガ島御遺骨収集をされ7柱の御遺骨をお迎えされたそうです。
○原発関連情報○
独逸天気予報より → 放射能予報
文科省発表 → 全国放射能濃度一覧
武田邦彦教授の → ブログ
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