若開け・・ルフレーヴのACブル2009 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

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ドメーヌ・ルフレーヴ ACブルゴーニュ 2009
購入日    2011年8月
開栓日    2013年2月19日
購入先    フィッチ
インポーター ラック・コーポレーション
購入価格   4500円

昨年末に、同じルフレーヴの2010のピュリニー・モンラッシェ村名とマコン・ヴェルゼを
2回同時に開栓してみて、
「今飲むならマコン・ヴェルゼが美味しいと10人中9人が思う」と思った。

上級のワインほど、若開けすると線が細くて酸が強くて、個人的には惹かれる。
それは間違いなく酸性人仲間のラブワインさんも同じだと思うのだが、
われわれは一般人とは相当変わった人々なのではないか。

正直のところ、シャープな酸が好きなわたしですら、
今開けるならマコンでいいや、価格も3分の1だし、とも思う。

さてこのワイン、ずっと南の方のマコン・ヴェルゼは別格として、
まともなピュリニーでのルフレーヴの裾ものである。
乱暴に位置づけすると、ピュリニー村名とマコンとの中間に位置する。

シャルドネは経験不足なので、リースリングと同じように開栓時期が分からない。
かつて京都の日出鮨で、5年以上したこのワインを開けてもらって、
若大将が「熟成まで何年もかかる」と呟いておられたのを思い出す。

これを開ける2日前に、友人宅で同じワインの2008を開けて、
そろそろ飲み頃に入ってきたと思ったので、ちょいと2009を検証してみることにした。

前置きが長かったが、このACブルゴーニュの2009、2008よりかなり若い。
酸は2008よりずっとか細くてシャープだし、甘さも乏しい。
ヴィンテージの違いなのかも知れないが、それを差し置いても若いことは間違いない。

2日してもあまり落ちなくて、それなりに力のあるワインであった。
個人的にはもっともっと置いておきたいなあ、と思う。

とここまでかいていたら、ラブワインさんがもう2010を開けておられるのを発見した。
やっぱりわたしより重症の酸性人だなあ、と思って、自分の正常さに少しホッとする。

確かにこのワインには、パイナップルとか苦味とかの余分な要素はない。
マコン・ヴェルゼには少しピュアではない要素があって、それが逆に素人受けするのではないか。

だから、ピュリニー・モンラッシェ村名・1級・ACブルゴーニュと、
マコン・ヴェルゼとの間には深い溝があるのだ。

まあ、土地が離れているのだから、そんなことは言わずもがな、なのだが、
改めて自分の舌で確認した次第。

わたしの好みでは、このワインの飲み頃はあと2~3年先だと思う。
もちろん今飲んでも酸が楽しめてとても美味しいのだけれども。