Mac化計画進行中 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

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テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

同業者以外には何のことか分からない記事だが、今週悪戦苦闘した顛末を少し書いておく。

昨年6月に電子カルテをMacベースのDopanet doctors に入れ替え、
年末に移行作業を終えたが、まだ診察机の下には2台のウィンドウズマシンが鎮座している。

1台はX線写真を診断するための装置であり、医療機器としての認可が下りている
ナナオのモニターを使用しているので、外すことができない。

もう1台は普通のウィンドウズパソコンだが、尿流測定器の端末として使っている。
Portaflow という非常に精密な機器だが、感度がよいので気に入って、
開業以来同じセンサーの機械を使い続けている。

最新機種では、検査機器からBluetoothでデータを飛ばして、専用ソフトで表示させる、
という仕組みになっている。
2年近く前に購入したのだが、どうもうちの機械がわが国での第1号機らしい。

ソフトがウィンドウズベースであるため、2台目のウィンドウズパソコンも
外すことができないのだが、足元にタワーのパソコンが2台もあるので邪魔で仕方がない。
夏は足元が暑くなるし、せめて1台でも何とかならないか、と常に思っている。

もっとコンパクトなパソコンを探しているのだが、まともなスペックで適当なものが
見つからず、結局Mac miniをウィンドウズマシンとして使うことにした。
小さいサイズのウィンドウズパソコンには市場がないのかと非常に疑問に思う。

ヤマダ電機で新しくなったMac miniを先週購入し、
AmazonでDSP版のWindows 7 の32bit をメモリとともに購入した。
このOSでは、検査ソフトが動作するのを過去に確認済みである。

Boot Campというソフトを立ち上げて、Windowsのインストールを始めたところ、
何と最新のMac miniは64 bitのWindows 7しか受け付けないではないか。

ちゃんと調べなかった自分も悪いのだが、Appleのサポートページを見ても、
機種が多すぎてなかなかそこまで理解するのは困難である。

仕方がないから泣く泣く64 bit版を購入し直し、Mac miniにインストールして、
ようやく準備が整った。
Mac miniは小さいから、机の隅に置いておくと場所を取らなくて良い。

次に検査機器用のソフトをインストールして立ち上げたところ、ちゃんと立ち上がらない・・・
どうもこのソフト、64bitでは動かないようだ。

そこで日本の代理店に電話したところ、たった1人しかいない担当者であるYさんと
すぐに連絡がついた。
手元に最新のバージョンのソフトがあるとのことで、すぐにメールで送ってもらった。

代理店に電話をかけてから10分くらいで最新ソフトが手に入り、
すぐインストールしたらちゃんと動作した。
メーカーのYさんもまだ動作確認していなかったそうだが、
こんなことでもわが国で一番乗りとは、何ともマイナーなソフトである。
ソフト代金を請求されないところはとても良心的であるし、便利な時代になったものだ。

Mac miniをMac OSで立ち上げてApple製の無線キーボードをペアリングさせ、
Windowsで立ち上げなおしてまた認識させると、ちゃんとどちらのOSでも使えるようになる。

あとはMac miniにIPアドレスを手動で振って、ネットワークプリンタのドライバを
インストールして印刷も可能にした。
もちろん電子カルテを入れているiMac27からデータも読みに行けるので、非常に便利である。

モニタはHDMIからDVIに変換して繋げばそのまま使える。
これでまた1台、ウィンドウズパソコンが不要になった。
ついでにWindows 7の32 bit 版も浮いてしまったが仕方がない。

場所を取らない上に,上質なマウスやキーボードが無線で安定して使えるのが
Macのメリットで、これで机の上から何本かまた線が減った。
まあ、それがどうした、という話ではあるのだが。