ものすごいコスパ・・エメレンス | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~
エメレンス ブリュット キュヴェ・トラディション NV
購入日    2010年1月
開栓日    2010年1月22日
購入先    ブル魂
インポーター オーレ・ジャパン
購入価格   2580円

毎度ながら忙しい、ということになっている。
昨土曜日は、医師会の年1回の新年懇親会であったが、臨時総会と学術講演会だけ出席して、
フルコースディナーが出る懇親会直前に退席した。

どういうわけか「学術講演会」の演者は浜村淳さんで、話だけで1時間以上
聴衆を引きつける話術に引き込まれてしまった。
こんなプロの話を聞くと、正直ものすごく勉強になる。

4月に市民公開講座でしゃべる予定なので、このテクニックを真似しようかなと思ってしまう。
思ってもできるわけではないが、ゆっくり大きな声で、語尾をはっきりとしゃべる、
ということが大切だと理解した。

この市民公開講座、大阪府女医会というオソロシげな会(失礼!)から講演依頼されたのだが、
こんな名誉な話はない、と思っている。

もう一人の演者として、同業者で超話のうまい才色兼備の東京在住の女医先生を
ご指名したのだが、この先生はNHKの「ためしてがってん」にも朝の健康番組にも
出演歴のある有名人である。
話の上手さでは敵うはずもないので、関西人として笑いを取る方向でいくしかない。

さて、昨晩は浜村淳さんの話を最後まで聴かず、臨床医会の重要な会議に飛んでいった。
実はこの会議が無かったら、Georgeさんのお誘いに乗って西宮に河豚を食べに行く
話もあったので、結局はロイヤルホテルのディナーをパスしていたかも知れない。

ホテルの大宴会場で300人で食事をする、というシチュエーションで食事内容に期待する
ことが如何に虚しいか、医師会に入ってからよく分かった。
立食パーティなどで、先輩先生が料理に目もくれずグラス片手に大勢と談笑されているのも
この年になるとよく分かる。

わたしが苦情を言ってから、ロイヤルホテルで南フランスのシラー系のワインが
出なくなっただけでも大きな進歩である。
今日ある女医先生が、ラングドックが出なくなりましたねえ、と言っておられたが、
分かる人はちゃんと気付いているのだ。

結局昨晩はミナミのホテルで中華料理のフルコースとなったが、この料理は可もなく不可もなし。
明けて本日、昼はホテルグランビアで日本の臨床医会の理事会があり、
その2次会でF市医師会長たちとホテルのバーで一杯。

宮崎から日帰りで来られた先生もおられ、橋本知事と東国原知事との比較が話題になった。
宮崎県知事は知事職は国政へのワンステップだと思っていることがばれた。
実務は副知事たちに任せて、自分は観光大使みたいなもので、田舎は面白くないから
週末は都会で楽しんでいるようだ、という話が面白かった。

さてその後、地元医師連合会の新年会に出席するという2日連続の連ちゃんである。
この会の出席者は自分の仕事場の周りの先生方ばっかりなので、気さくで楽しい。
会が大いに盛り上がって先ほど帰宅し、残り僅かになったこのシャンパーニュを
開けながらブログを書いている。

ピノ・ノワール80%、シャルドネ20%とのことだが、赤ワイン主体らしく
シャープさだけでなくふくらみがあり、けっこう濃いのである。
現時点で飲んでも美味しいが、まだまだ将来があるような印象を受ける。

かつて気に入って何本か購入したボーモン・デ・クレイエールのブラン・ド・ノワール 2002
を最近開けてみると、驚くほど落ちていた(ブログ未記載)。
若いうちは美味しくても、数年置くと熟成するのではなく枯れてしまうことから、
ブドウの力がないことがばれてしまう。
今回のシャンパーニュは、今のところボーモンより果実がしっかりしているように思う。

この造り手はRMではなくてNMらしいが、調べてみてもわたしが購入したブル魂さんの
資料以外は出てこない。
この言葉は使いたくないが、恐るべきコスト・パフォーマンスで、この時勢にまだ
シャンパーニュでこんなものがあるのかと驚く。
かなりシャンパーニュを飲みつけた人でも、4000円以上すると判断するに違いない。

知る人が探せば、まだまだこんな掘り出し物が出てくるのだろうか。
それとも、このシャンパーニュだけが特別なのだろうか。