わりと平凡・・ジモネ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ピエール・ジモネ 1er・Brut・ガストロノーム 2000
購入日    2007年6月
開栓日    2007年6月26日
購入先    カワバタ
インポーター エイ・エム・ズィー
購入価格   4280円

どうも最近安直というか、何も考えていないというか、開けるのが泡ばかりである。
かつて、ワイン通でもある音楽評論家の皆川達夫氏(中世ルネサンス期の専門家)が、
その著書の中で「日本酒はワインと比べると個性に乏しく、銘柄間での差が少ない」
という主旨のことを書かれていたが、赤ワインと比べると、シャンパーニュもそう言えるかも
知れない。

脱線するが、この評論家にはずいぶん教えてもらった。
ことに16世紀頃の音楽は資料も乏しく、演奏評も少なかったから、レコード芸術に
執筆されていた評論は大変参考になったし、自分の感想と違わぬことが多かったと思う。
一方、もう1人の高名な音楽史評論家、服部幸三氏の評論は名調子だが、
信じて実際にレコード(当時)を購入すると頸を傾げることが多かったように記憶している。

ただ、皆川達夫氏と肌が合わないのは、彼はバロック期以降では大のワーグナーファンである
ことである。
元々わたしはオペラファンではないが、ある年など年末にFMで放送される、
バイロイト音楽祭のほぼ全録音を流し聴きしたことがある。
それでもワーグナーは好きになれなかった。

さて、今回のシャンパーニュ、ちゃんとヴィンテージが入った1級畑のRMシャンパーニュである。
シャルドネ100%らしいが、確かにドライであり、さほど香りは飛ばない。
泡はやや粗いように思う。食中酒にはいいが、多少繊細さには欠けるところがある。
まあ、この価格のRMシャンパーニュとしては、不満がないところ。

ヴィンテージものであることの特徴ははっきりせず、安くなければ平凡なシャンパーニュ。
泡ものでもブショネは当然あるのだが、スチルワインほどはっきりと当たった経験はない。
しかし、特にRMものになると相当ボトル差があるように感じる。
香りが相当違うものが存在するので、複数本数開けてみないと断定は難しいと思う。
しかし泡もの、気をつけないと飲み過ぎてしまうので要注意である。