本格カレー風味・・デュガ・ピィのヴォーヌ・ロマネ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

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テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

先週の金曜日、大学医局関連の研究会があった。
懇親会の場で、読者のゆみこさんの双子の姉で、美形の(ここ強調)若い女医さんがやってきて、
「先生(わたしのこと)、リエゾンに行ったでしょう。わたし、行きたいのにまだ行ってい
 ないんですよね、ブツブツ」
などと言う。

研究会の会場はリッツ・カールトンで、新地からは遠くない。
そこで、いつも超世話になっている近隣の病院部長(先輩と後輩)の4人で、
リエゾンに繰り出した。


ジョエル・フェルメ ブリュット・トラディション NV
インポーター セルバ徳島支店

可もなく不可もない、軽やかなシャンパーニュ。
個人的な好みからは、もう少し酸味が効いていた方がいい。
先日ここで副院長とグラスで飲んだドメーヌ・アンリ・ビリオに比べるとかなり落ちるが、
まあ価格からすると(何とネット価格2500円程度)、良くできている。


ベルナール・デュガ・ピィ ヴォーヌ・ロマネ VV 2001

ソムリエのIさんが、自分で空輸してきた?というレアワインである。
99年がファースト・ヴィンテージだそうだが、よくこんなワインを出して来られたものだ、
と感激する。
探せばあるのかも知れないが、これまでデュガ・ピィがヴォーヌ・ロマネの畑を
所有しているとは知らなかった。

微かにスパイスの香りが漂う、などという生やさしいものではなく、強烈なスパイス香がある。
適度のタンニンと解け合って、名状しがたいオリエンタルな雰囲気が漂う。
まさにイスタンブールのスパイス・マーケットの香りがする。

2時間経過すると、まさに本格カレー風味となり、舌が痺れる。
まさか、造り手が実際に樽にスパイスをしこたま放り込んだわけでもなかろうに、
ピノ・ノワールがこんなになってしまうとは、驚きを通り越してあきれてしまう。
このワインが店で24,000円と聞いて、2度ビックリ。

でも、一般受けはしないだろうなあ・・
2人の部長先生、美形の(ここ強調)新進気鋭の女医さん、いかがでしたかぁ~。