保育の場は、現在テレビやゲ-ムなどの映像メディアの影響を唯一ある程度遮断できる場といえる。そしてこのような場だからこそ「生身の身体経験としての遊び」が必要だ。


 鬼ごっこの面白さも、要は鬼に捕まえられたり、触られたりすることにある。これなしで、ずっと逃げ続けていたりしたら、白けてつまらないものになってしまう。


 私たちの思い出の中で一番面白かったのが、二組に分かれて、負けたチlムがそれぞれ前の人の股の聞に頭を突っ込んで長い挑び箱状態になり、勝ったチームがその上に飛び乗って馬をつぶす「なが馬」だったのも、それが一番身体接触が多かったからにほかならない。そんな時、けんかや怪我もしたが、その痛みの経験は懐かしい思い出となっている。


 現在は、危険だからという理由と、男女一緒にはできないという理由で、おそらくどこの学校もやっていない。本闘においても私はできるだけかつての自分の小学生時代の集団伝承遊びを多少規模やサイズを小さくし、ルールをやりやすいように変更しつつやっているが、この「なが馬」だけはできないのが残念だ。この遊びが再び小学校ではやる時、子どもたちは、甘酸っぱい思い出と共に、生身の身体感覚を取り戻すことだろう。


ーーー玉城豊先生著 「平安を伝える」~子育て講演エッセー集より~

集団伝承遊びの知的発達

身体をぶつけあうような遊びを

制限の中での動き

もっと集団伝承遊びを

順番で悪者になるには(2)

実感の訓練としての集団伝承遊び

弱さへの勇気を

柔軟性と巧緻性と敏捷性を

耐性を育てる

遊び  約束ごとの世界

やりとりを楽しむ

人生からのチャレンジ

ゆったりと流れる時間を

負けても立ち向かう勇気

実際に見てもらうのが一番

人権同和教育にジャンケンを

集団伝承遊びの復活を

うどんつるつるの遊び方

遊び・遊び・遊び

遊びこむときと場の必要性  

地面に線を描く遊びを

繰り返し伝えてこそ

ルールを変える