当たり前のことを当たり前に〜続き〜 | 思考と体系の館~行政書士・司法書士 合格応援ブログ~

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伊藤塾行政書士試験科で講師をしている平林勉のブログ。合格後資格を通してどのような生き方があるのかを日々模索中!
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前回の続きです。

今度は問題集を中心とした学習について。

問題集を中心とした学習で弱くなるのは、次の3点。

・ 網羅的に学習出来ない
・ 似たような知識が混乱する
・ 全パターンを認識出来ない

これを上手く補充すれば、問題集中心の学習も有益です。

まず、網羅的な学習です。
問題では、条文・判例の内容を端的に問うのみです。したがって、その部分が問われれば答えることが出来ますが、それ以外の部分が問われると全く分からなくなります。
したがって、解説に掲載されている条文・判例そのものを読み込み、問題で問われた部分以外も補填するようにして下さい。
特に、条文は1項のみが問われている、前段のみ問われている→解説には当該条文しか載っていないということはよくあります。この場合、条文そのものにあたり、満遍なく目を通しておくと良いでしょう。

次に似たような知識が混乱することについて。
こちらは、問題で混乱した限度でメモをしっかり取っておくこと。問題ごとにしっかりと比較をしていくことで防ぐことが出来ます。
問題13-3、問題15-4は対比概念だ、とかそういうメモを残しておくということです。

最後に全パターンの認識について。
試験対策上必要な知識にAというものがあったとします。
Aには、A1、A2、A3に場合分けされると。
問題演習中心だと、A1、A2は知っているが、A3は未出だから知らない。こんなことがよく起こります。

(例えば、去年の養子縁組の問題。過去問そのままが正解肢であるにも関わらず正答率が低いのは、6つの場合分けが存在するにも関わらず、過去問はその1つしか聞いていないからです。残りの5個を認識していないと、既存の知識すらブレるという恐ろしいことが。)

したがって、問題を解いたらテキストの該当箇所を確認し、他に場合分けがないかどうかを検討する作業が必要です。

問題からテキスト・条文へのリファレンス。
上記の3つを守ってみると良い受験ライフが待っていると思いますよ。