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伊藤塾行政書士試験科で講師をしている平林勉のブログ。合格後資格を通してどのような生き方があるのかを日々模索中!
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今年も出てきたこのご相談。

テキストと問題集、どちらを主軸にすると良いか

どっちでも構わないんですけどね。

この議論について、以下簡単に整理してみましょう。

テキストを学習の中心に据えた場合のメリットは
・ 試験に必要な論点が網羅出来る
・ 項目を基に体系的に勉強出来る

デメリットは
・ 問題で問われるポイントが分からない
・ ひっかけポイントを把握出来ない

問題集を学習の中心に据えた場合のメリット、デメリットは上記の逆になります。

いずれも良い側面と悪い側面があるため、どっちが優れているかという議論は不毛です。

さて、それではどのような学習を心がければ良いか。

テキスト中心でいかれる方は、まず該当範囲の問題をさらっと読んでいきましょう。
どんなことが問われているか、どんなひっかけが出題されているか。こんなことを考えながら、どんどん問題を読んでいきます。

これが終わり次第、テキストを通読していきます。この時、テキストの項目を意識しながら、さらっと一読します。その後、項目だけを見て、テキストの内容を隠してください。その上でテキストの内容を再現するのです。
(完全再現が難しいということであれば、「要件を3つ言え」といったような補助的な問いかけをメモしておき、それをきっかけに思い出せるようにしてみてください。)

この工程が終わったら、今度は自力で問題を解いてみます。解けたらクリア、解けなければテキストに振り返り。

こんな感じで使うことになります。

これがいわゆるクロスレファレンスってやつです。

地味で何の真新しさもない、そんな勉強法ですが、何十年も廃れないで残ってるってことは…ですよね。

何かショートカットがあるんじゃないか。
もっと効率的な良い方法があるのでは。

そんなこと考えているから、ダメなのだ。

次回は、問題中心の場合の話でいきます。