1964年12月20日公開の「三大怪獣 地球最大の決戦」で

地球を守るために、キングギドラと戦ったことを境として

ゴジラは獰猛な悪の怪獣から、地球を守るヒーロー怪獣へと

変貌を遂げていきます。

これに伴い映画の対象観客年齢は下がり、内容も子供が見て楽しめる

ものへと変わっていき、ゴジラの顔も必然的に正義の味方らしい

優しい顔つきへと変っていきました。


そのまさに過渡期に作られたのが1965年12月19日公開の

「怪獣大戦争」でした。

X星人の円盤が地球に飛来し、ゴジラとラドンをさらって行き、

ゴジラはラドンとともに宇宙を舞台にキングギドラと緒戦で戦うという

奇想天外なSF活劇。

水野 久美のX星人がとても色っぽくていいですラブラブ

土屋 嘉男のX星人統制官もいい味を出しています。


怪獣大戦争の特撮は、映画からテレビへ移り変わっていく時代の

変革期を象徴するように、怪獣と宇宙SFという二大ジャンルが

円谷 英二特技監督によって統合、集大成されました。

宇宙人と地球人、宇宙怪獣と地球怪獣とそれに立ち向かう

科学防衛隊という構図は、翌年にテレビで放送が始まる「ウルトラマン」

登場前夜の雰囲気を色濃く映し出しています。


このゴジラは「シェー」をやったことでも有名です。

赤塚 不二夫のギャグマンガ「おそ松くん」のイヤミ先生がやるポーズ

「シェー」を、なんとゴジラが劇中でやってしまったのです。

これは円谷特技監督のアイデアだといわれていますが、実際のところは

どうだったのでしょうね。。

演技者は中島 春雄。

この頃になるともう慣れたもので軽やかな演技をされてます。


バンダイの酒井ゆうじプロデュースゴジラ全集 3rdのシェーゴジラ。

さすがゴジラ造形の第一人者 酒井ゆうじ。

このサイズ(6cm)でこの造形。ここまでくるともう芸術です。
ホビぐるめ
ホビぐるめ


ビリケン商会の30cm大の無彩色ソフビキット。

マニアの間では「大戦争ゴジラ」と呼ばれています。

原型製作は須合 潔貴&ハマハヤオ。

これは自分で塗装しました。

基本色はソフビ専用塗料Vカラーのモンスターブルーで、

明るいブルーを平筆でドライブラシしています。

背びれと爪はアイボリーに少しだけイエローを混ぜたものをエアブラシで吹き付けています。

顔や体は若干丸みを帯びて目が大きくなり、モスゴジ に比べると

軽めのやんちゃっぽさが出ています。

1962年生まれの私は、子供の頃に見ていたのはこういう優しい顔のゴジラで

やはり馴染み深いものがあります。

大人になるにつれ、初ゴジ、キンゴジ、モスゴジの初期3大ゴジラがやっぱりいいよな~

って変ってきましたが。
ホビぐるめ
ホビぐるめ
ホビぐるめ
ホビぐるめ
ホビぐるめ

ゴジラの最大にして最強の宿敵、キングギドラ。

竜のような三頭と二又に分かれた尻尾、全身金色の鱗で覆われたボディ、

そして巨大な一対の羽根を備えたバブリーな怪獣。

古今東西の説話怪獣(ヒドラ、ユニコーン、ペガサス、八岐大蛇など)をモチーフ

に考案され、着ぐるみの内部に仕込まれた横棒を両手でつかんで演技するという

特異な構造だったそうです。

演技者は広瀬 正一。


これは、プレックス「特撮ヒーローズ 東宝怪獣総進撃」のキングギドラ。

キングギドラは30cmサイズのものは大きさも価格も破格なので、

手が出ず持っているのはこれだけ。

でも、これだけで十分なくらい気に入ってます。

4cmほどしかありませんが、とてもよく作りこまれています。
ホビぐるめ
ホビぐるめ
ホビぐるめ


この記事を書くにあたり、DVDを観なおしてみたのですが、

水野 久美さんがやっぱり綺麗・・・

この人、昭和12年生まれで、うちの母親と同い年ヾ(@°▽°@)ノ

あと、ストーリーもすごくよく出来ていますね。

X星人がキングギドラに加えゴジラとラドンを利用して地球の征服を企むという強引さと、

彼らが超音波に弱いという話に持っていく意外性。

いいですねえ~、素晴らしい。


ホビぐるめ