初代ゴジラ封切りから10年、1964年(昭和39年)4月29日

「モスラ対ゴジラ」が封切られました。

監督は本多 猪四郎、特技監督は円谷 英二です。

未曾有の大ヒットとなった前作「キングコング対ゴジラ」の

日米怪獣王決定戦に続き、東宝怪獣スターの二大看板が

初対決しました。

善のモスラ、悪のゴジラと明確に色分けされた勧善懲悪的な図式は

怪獣映画のスタンダードとして後の作品に大きな影響を残すこととなりました。


主演の宝田 明や小泉 博、怪獣映画初出演の星 由里子、それに

小美人役のザ・ピーナッツ(伊藤エミ・伊藤ユミ)ら豪華メンバーが

浜松・名古屋方面に大規模ロケを敢行しました。
ホビぐるめ
ホビぐるめ


東宝が誇る特撮技術を駆使したこの映画の見所は、何といっても

映画の3分の2を占める特撮シーンで、そのほとんどがゴジラとモスラの

対決シーンです。

この映画の凄いところは「キングコング対ゴジラ」で見せた着ぐるみ同士の

格闘とは違ってモスラは操演怪獣であり、これを着ぐるみ怪獣のゴジラと

格闘させたところにあります。

モスラは主にピアノ線で吊る操演タイプのもので、ギニョール仕掛けの

小サイズのものと、リモコンで操縦する遠隔操作で動かす大サイズの

造形物が使用されました。

今日このブログを書くために昨日DVDで全編を見直したのですが

その特撮技術の高さ、素晴らしさにあらためて感動さえ覚えました音譜


モスラは残念ながらミニフィギュアでしか持っていませんしょぼん
ホビぐるめ
羽には複雑な幾何学的模様が描かれています。

これはさすがにちょっとショボイですが。。
ホビぐるめ
ホビぐるめ

双子の幼虫。

この2匹が力を合わせて繭の糸攻撃で変幻自在に

ゴジラを攻め続け、繭の糸で体をがんじがらめにして

動けなくし、海に追い落としてしまいました。!!
ホビぐるめ
ホビぐるめ


対するゴジラ。

ほかのゴジラと区別するため「モスゴジ」とマニアの間では呼ばれています。

演じたのは手塚勝巳と御大 中島 春雄。

このゴジラの着ぐるみは以前のものと比べると全体に丸みを帯びたフォルムで

人間の体型を感じさせるものとなっています。

ファンの間ではこのモスゴジが歴代のゴジラの中でも人気がトップクラスです。

ビリケン商会の30cm大の無彩色ソフビキット。

これは自分で塗装しました。

基本色はキンゴジと同じくソフビ専用塗料Vカラーのモンスターグリーンで、

徐々に明るいグリーンを平筆でドライブラシしています。

背びれはアイボリーをエアブラシで吹き付けています。

顔の塗装にはやはり時間がかかりました。
ホビぐるめ
モスゴジの最大の特徴は何と言ってもこの悪そ~うな面構えに、

いかつい三白眼ですね。

このゴジラは顔を左右に振るたびに、頬がブルブルッと震えるのが

とても格好良かったです。
ホビぐるめ
ホビぐるめ
ホビぐるめ
ホビぐるめ


バンダイのゴジラ名鑑シリーズのモスゴジ。

原型は酒井 ゆうじ

小さいながらも、さすが、の出来栄えです。
ホビぐるめ

同じくバンダイの酒井 ゆうじコンセプトワークス

GODZILLA「構」
ホビぐるめ


バンダイの酒井 ゆうじコンセプトワークス

GODZILLA「現」

映画本編の倉田浜干拓地から突然現れるゴジラ

の出現シーンを見事に切り取っています。

映画でのゴジラの出現シーンとしては、このモスゴジの出現シーンが

私の1番のお気に入りです。

写真のフィギュアはモノクロバージョンです。

カラーバージョンもあって、これは会社のPCモニターの下にいますニコニコ

http://ameblo.jp/gomora16610/entry-10549917684.html
ホビぐるめ

ミニフィギュア

ほんとよく特徴をとらえてデフォルメされています。
ホビぐるめ


最終的に善のモスラが勝利し、めでたしめでたしで

この映画は終わるのですが、これ以降の作品では

ゴジラはあろうことか正義の味方、人類の味方へと変身を遂げ、

キングギドラを始めとする怪獣と地球を守るため戦うことになります。

必然的にゴジラの顔は優しい顔付きに変わっていき、

ゴジラ映画シリーズ自体も徐々に衰退を辿っていくことになります。