小5、バレエで身についたのはバレエにあらず。 | 毎日が実験。人の気持ちがわかる人になるブログ

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人の気持ちがわかるようになりたい人に教えています。
趣味はビールを飲むことと、和服を着ることと、自分の子を観察すること。
聴くチカラ検定の開発担当。

子どもの教育、我が家の方針の記事です。

習い事についてイメージを知りたいおうちの参考にしてください。
 このシリーズはこちらから →子育てという壮大な実験

 

 

長女は年少さんの春からバレエを習っています。

発表会は隔年で、間におさらい会や外部の舞台で「本番」があります。

 

最初はわたしの実母が孫に推奨して始まりました。

もう大人になった娘たち(わたしと妹)が運動嫌いで習わせられなかったけれど、

孫は身体を動かすのが好きそうだから! という動機でした。

 

そもそもバレエってどんなんかも知らない、ど素人だったので

親子して好きも嫌いもわからない感じでしたが、

とにもかくにも継続を最優先事項に決めて、

10年はやる、という約束をしました。

 

この10年ていうのは、振り返るとわたしが子どもの時に、

好きでもないし上手くもないけどピアノを10年習った、

ていうところから設定したようです。

10年やると、曲がりなりにも「やった」って言える納得感があったんですねー。

 

バレエも最初は可愛い衣装が嬉しいし言われたことをがんばればよかったけれど

だんだん難しくなり、本番数ヶ月前は週末はほぼつぶれ、

クラスが上がると挫折もありつらい時期があっても、

「でも10年やるって約束だしな。。。」となんとか自分を立て直す、

それが最大の教育効果だなぁって常々、感じています。

 

厳しくて子どもにも最大限を求め続けてくれるかっこいい先生と出会えて、

ずーっと尊敬しているっていうのも大きいです。

 

妹のようにわかりやすくはりきってお稽古、みたいのはなく、

ほぼ修行みたいな感じで週2から週3なんとか通う、

という状態がしばらく続いていました。

 

本科クラスに上がった時に大きすぎる壁にぶち当たり

行きたくない、も何度もあり、親としてはやきもきもいっぱいしました。

小さい頃柔らかかった身体も、ストレッチをサボっては固くなり、

軽やかに反応できず怪我が増えた時期もありました。

 

同じ年で、小さい頃から一緒にお稽古してる他の子が

コンクールに出るために個人指導をたくさん受け始めたり

外国人の先生のサマークラスに出たり、

少し上のお姉さんたちが外部公演のオーディションにチャレンジしたりしているのを

横目に見たりもするわけです。。。

 

一度思いつめて、よその教室を見学に行ったこともありました。

学校でもいろいろあって、全体に落ち込んでいたし、

いろんなことに対して殻を厚くしていっていたんです。

 

結果的には今日までおよそ8年、元の教室でお稽古しています。

先生のつくる舞台や求められる完成度が長女にとっても基準になっているっていうことがわかった経験でした。

 

5年生の夏から憧れのポワントを履くようになって、

半年かけてピルエットできるようになったことを先日嬉しそうに教えてくれました。

半ば成り行きのように出たシアターダンスクラスの舞台後に、

意外とシアターダンスが好きだなって思ったりもしたようで、ぼちぼちやっています。

秋の学芸会でかなりはっちゃけた演技をして、

あ、殻が破れたんだなってわかりました。

 

身についてる、と思うのは根性と舞台度胸と美意識。

練習は大変だけど本番は好き、って言ってます。

 

たぶん、長女にはバレエじゃなくてもよかった。

でも、バレエと出会えてよかった。

華やかな舞台で踊る娘たちを見ているのは、母には望外の幸せなのですよ!