絆 ( 17 ) | 君がために奏でる詩

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絆~十七話~





散らばった服をとりあえず着て。

隣には陵がまだ眠ってて・・・。

寝顔は可愛いのに。

やっぱり男なんだなぁ。


ピンポン♪


誰だろ。

ドアに近づいてみると。

げっ。

とりあえず開ける。


「おー

陵いるか?」


「・・・まだ寝てる」


「じゃーここで話させてもらうか。

・・・中はいるぞ」


聖だった。

片手にはカバンを持って。

勝手に上がってきて・・・。


ドカッとイスに座って、資料を広げる。


「何これ?」


「お前の成績だよ。

一応担任だからな」


あーそうだったな。

2年連続担任が聖。

ついてないなー。


「卒業するには、まぁ十分の成績だろ。

出席日数のことだが・・・」


んーと悩んでから、あたしを見る。


「ギリ足りてるな。

あと3日来なかったら留年だったけどな」


うっわ。

良かった、3日分!


「卒業式には来れるだろ?

てか、来てもらわなくちゃ困るんだよ」


「卒業式くらいは行くけど」


聖は苦笑いして、


「相変わらず冷てぇなぁ。

てかさ、陵がこんな時間まで寝てるっておかしくね?」


「・・・・」


「あ、さては昨日の夜「黙れ!!/////」


思い出したくないくらいのことなのに!

てかニヤニヤすんな!

聖が席を立ちながら、まー良かったよ、と言う。


「?」


「お前が元気そうで。

桜咲さくらなんか見るたびにやつれてた感じがしたしな」


聖ってこういうとこ、ホントよく見てるよね。

そこだけは感心する。


「一ヵ月後が卒業だからな。

証書もらいに来いよ」


「分かってるって!」


んー

卒業できるってことは嬉しいんだけど・・・。

長い間皆と会ってないし。

それもそれで気がかりっていうか・・・。


ズキッ


「!・・・っ」


まただ。

いつもの倍くらい痛い。


「りょぉっ・・・」


陵はすぐに起きて。

あたしを支える。

痛いよ・・・痛い!!


ピンポン♪


「少し待っててください!

・・・さくらさん、椿さん舞ってください!」


さくらちゃん・・・?

あと、椿さんもいる。


「少しでも痛みを和らげてあげてくださいー!

龍羽くんは先生を!」


椿さんも扇子を取り出して。

分かってます、って。


二人とも今様で癒してくれる。

でも、痛みが治まらない。


「っ・・・・」


全て詠っても、治まらない痛み。

なんで・・・!?


「未来さん!?

未来さん、しっかり・・・」


椿さんは眉間にしあわをよせて叫ぶ。


「なぜ治らないの!?」


陵も少し黙って、神妙な顔つきで言う。


「恐らく・・・

さくらさんたちの力の強さでは補えないんです。

力が足りなくて・・・」


「なんでや!

未来・・・!」


どんどん激しくなる痛み。

意識を保つのがやっと。

遠くでお医者さんの声が聞こえる。


まだ死ねない。

・・・卒業したい。

生きたいよ・・・・。





「目が覚めましたか」


「りょ・・・」


少し悲しげに笑う陵。

傍にはさくらちゃんもいる。

今は、二人だけ・・・?


「ごめんな・・・

うちじゃ、あんたを癒すこと出来んねん・・・

うちの代でもう、桜咲も終わりや・・・」


申し訳なさそうに言うさくらちゃん。

誇りに思っててくれてた分、途絶えるのは悲しい。

あたしも悲しい・・・けど、血の薄さはどうしようもなくて。


「未来さん、気分はどうですか?」


「ん・・・大丈夫」


天井を見る。

あたし・・・


ふと思い立った。


「陵と遊園地行きたい」


「え?」


「遊園地・・・ダメ?」


驚いた二人。

でも、さくらちゃんが。


「聞いてみとくな」


優しく言ってくれた。

陵も微笑んでて。


・・・まだ死ねない。

やりたいことが、たくさあるから・・・。










前からうちのサイトは読み逃げは多かったんですけど・・・


最近、あまりにひどくないですか?(;・∀・)


昨日の「絆 ( 16 )」はページアクセス数198回に対して、コメント二人♡


もっと言えば、全体で3930pvのうち、コメント8人(*´▽`*)b


コメントをしてくださるのは、いつも同じアメンバーさんです♡



更新速度が早いですか?


絆も今週分は未来記事設定にしてありましたが、


来週まで更新を止めますね(´・ω・`)



彼女の想いは伝わってますか・・・?


皆さんの心に届いてますか・・・?



言葉にしないと伝わらないですよ(´・ω・`)



ひな。