絆~三話~
「嘘やろ?
どうせ・・・」
「ホントだよ、さくらちゃん」
少し涙声になった。
さくらちゃんには言っておこうと思って。
さくらちゃんは、少し黙った後。
「ほんまなん・・・?」
「うん」
「陵くんは・・・」
「陵には、言わないで。
もちろん皆にも」
「なっ」
「言ったら、絶交だからね!
あたし、本気だから」
「・・・分かったわ」
ごめんね、さくらちゃん。
絶交とか、卑怯な手使って。
でもさくらちゃん、言いそうだもん。
これだけは絶対に、言って欲しくない。
「あと、これ言ったのさくらちゃんだけで・・・
他の人には言わないでくれるかな?
親友のさくらちゃんにだけ、言ったから!」
「/////
・・・うん」
顔を赤くして照れてるさくらちゃん。
すっごい可愛いもんなぁ。
・・・あたしは後何回、さくらちゃんの照れた顔や笑顔を見れるの?
はっとして、頭を横に振る。
自己嫌悪・ダメ!
「言わへんけど・・・
未来はそれで平気なん?」
「平気だよ。
陵との思い出は、ここにあるもん」
あたしは両手を胸に当てる。
記憶があるからいい。
陵の未来まで欲しがるなんて、今のあたしには出来ない。
「・・・っ!
う・・・」
「?
ちょぉっどないしたん!?
未来!?」
気持ち悪い。
ううん。
お腹が・・・凄い痛い?
あたしが横になると、さくらちゃんの声を聞きつけて龍が来る。
「どうした!?
さくら・・・未来!?」
「救急車呼び!!
未来、少し待っとき!」
龍が慌てて携帯で呼んでる。
龍の服を少し掴むと、こっちを見る。
「りょ・・・には・・・
言わない、で・・・」
驚いた顔をする龍。
さくらちゃんは龍から携帯をぶんどった。
「お願い・・・言わないで・・・」
「・・・っ
分かった」
痛いよ。
未桜の最後の記憶にある痛みに匹敵するくらい。
・・・時雨に斬り殺されたときの痛み。
でも、それ以上に痛いのは。
心が痛い。
生きているのに会えない。
きっと苦しんでいるのに、あたしには救って上げられない。
傷つけたのはあたしだ。
突き放したのはあたし。
陵は優しいから。
「未来さんの隣にいたいんです」
そう言って、傍にいてくれる。
支えてくれる。
でもそれは。
あたしだけじゃなく、陵までも苦しめてしまうことだ。
支えて欲しいよ。
傍にもいて欲しい。
けれど。
自分勝手だって思われるかもしれないけど。
苦しむのはあたしだけでいい・・・。
今週分はまとめて未来記事にしてあります(`・ω・´)
すみません。。。バタバタと忙しくて時間がとれないので、
時間が出来た時にまとめてコメントさせていただきますね(ノД`)・゜・。
ブログ巡りも同様に、時間が出来た時にします(ノД`)・゜・。
今日から2週間程はこんな感じでーす(ノД`)・゜・。