『パラレルワールド―11次元の宇宙から超空間へ』 ミチオ・カク NHK出版
- パラレルワールド―11次元の宇宙から超空間へ/ミチオ カク
- ¥2,415
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スティーヴン・ウェッブ の『現代物理学が描く突飛な宇宙をめぐる11章』 と、
70%はネタ被りだが、超対称性の何が超なのかは、
こっちの方が判り易い。
自乗して0になる0以外の数=超数という概念で計算するので、超対称性なのである。
超が付く数には、超越数とか超限数とか超自然数とかあるのに、
単純な超数というネーミングは混乱の基なので、
数学者による再ネーミングを求む。
物理学者のネーミングセンスは悪いというネタが、
一流の宇宙論学者が書いた本として、
自虐ネタで感心しますw
ビッグバンという用語を作ったのは、
反ビッグバン論(定常宇宙論)のフレッド・ホイル である。
素粒子より小さい音の無い爆発で始まったのに、
ビッグバンとホイルが言ったのは、
ビッグバン理論を茶化したからだが、
これよりインパクトのある名称を、
ビッグバン論者は考え付けず、定着してしまったそうです。
スティーヴン・ウェッブ 同様ミチオ・カクもSFファンで、
本書には、
別宇宙ネタのSFも紹介されているが、
ネタバレが酷過ぎて、
上記の三作を読む予定の人は本書を読むのは後回しにしよう。
最新の量子力学、M理論を基にした宇宙論の本だが、
この本のレベルにもっとも近い
スティーヴン・バクスター のSFが出てこないのは何故だろう?
SFを超えたサイエンスノンフィクションと宣伝されているが、
この本にまとめられる前に、
同じネタをとっくの昔にスティーヴン・バクスター がSFとして書いているが?
量子力学ネタSF別宇宙(並行宇宙)SFとしては、グレッグ・イーガン や、
ロバート・J・ソウヤー も有名だが、二人も出てこない。
鋭い人は気づきましたね?
スティーヴン・バクスター はイギリス人、
グレッグ・イーガン はオーストラリア人、
ロバート・J・ソウヤー はカナダ人である。
ミチオ・カクはアメリカ国籍である。
宗教に対するアプローチからも、
ミチオ・カクはアメリカ原理主義に汚染されていることが読み取れる。
これでしか触れてないネタもあるけど、
70%はネタ被りなので、
これを読むよりは、
スティーヴン・ウェッブ の『現代物理学が描く突飛な宇宙をめぐる11章』
を読んだ方がいいかもしれない。
スティーヴン・ウェッブ の『現代物理学が描く突飛な宇宙をめぐる11章』
の方が図表や写真は豊富です。
もちろん両方読むのがベストだが、
私はミチオ・カクの本はもう読む気ありません。
スティーヴン・ウェッブ は読みたいけどな。
量子力学の話題はスティーヴン・ウェッブ より深いので、
浅い知識でグレッグ・イーガン のSFに騙されている人は、
本書を読んでグレッグ・イーガン は糞だと覚醒して下さいw