「神々自身 」 アイザック・アシモフ 小尾芙佐 訳 ハヤカワ | 表層人間の半可通読書とゲームリプレイブログ(略称半読書リプレイw)

「神々自身 」 アイザック・アシモフ 小尾芙佐 訳 ハヤカワ

「ファウンデーションの彼方へ」があまりにも期待外れだったので、

世界第二のSF作家はもちろんクラークさ、

と思っていたが(ちなみに世界一のSF作家はJ・P・ホーガンである)、

読んでなかった本書を読んでまた世界第二のSF作家が誰か判らなくなった。

兎に角本書はアシモフの最高傑作である。

ファウンデーションもロボット工学ものも、論理的なSFの世界に展開されるミステリの面白さなのだ。

言い切ってしまえば、本書はアシモフが書いた唯一のハードSFである。

J・P・ホーガンに最も近い感動を与えてくれる本書が、アシモフのベスト1でなければなんだというのだ。

ホーガンやシェフィールドのような社会科学における現代性はないが、

現代自然科学のみで、神を完璧に否定するので、

愉快痛快面白さ丸かじりの小説である。

核物理学が存在する21世紀においても、

神が宇宙を創造したなんて思うアホは、

本書を読んで自分の教養の無さを思い知るがいい!

神とは我々自身の持つ科学力さ!
アイザック アシモフ, 小尾 芙佐, アイザック・アシモフ
神々自身