正式には、社屋解体抜魂供養式
地鎮祭(じちんさい)というのを聞いたことがあると思います
家や、ビルを建てる時に、その土地に対し、
これからここを使わせて頂きますと、
土地にまつわる神仏に供養を捧げる式のことですが、
今回は、今まであった建物を解体するにあたり、
長い間、風雨から守ってくだっさた御礼と、
新築するにあたり解体の旨を述べ、ご供養を申し上げたのです(。-人-。)
銀行の最高経営責任者もお越しになられ、
地元の住民や関係者70名が参集される盛大な式でした
長く使わせて頂いた社屋に対し、心から感謝し供養を捧げるというのは、
今の時代、なかなかできないことです\(^▽^)/
感謝と供養を忘れない会社というのは、
これからも益々発展していくのだろうなぁと、
本日お勤めしながら感じておりました
さて大乗仏教の教えの中に、「草木成仏」
というものがあります
これは私たち人間だけではなくて、草や木、
そして生命をもたない無機物である石ころまでにも
仏となる仏性(ぶっしょう)が内在しているという考えです
ここにこんな話があります
ある修行僧が草も木も成仏するという教えを聞いて、
どうしても理解できず、自分で考えたり修行したりすることのない草や木がどうして
成仏するのでしょうかとお師匠さまに尋ねたそうです
お師匠さんは、修行僧にこう言われました。
「あなた自分自身の成仏のことはもうお分かりなのかな」
修行僧は、その言葉にはっと気づくところあって、
「恐れ入りました。よくわかりました」
と御礼を述べて引きさがったという話です
つまり、何も草や木が功徳を積んで仏になるのではなく、
草や木を見る私たちがが仏になるとき、
草や木もいっしょに仏になるのだよと、教えたそうです。
私たちが仏さまの心を持った時、
その時、天地も山も川も、草木もすべてが仏さまの世界となるのですね
『一念三千』(いちねんさんぜん)という仏教の極理である教説があります
一念三千
~あなたが変われば 世界が変わる~
まさにこの事を教えているようにも思われます
今回、解体される社屋に対し、
今まで風雨から守って頂きいたことに感謝し、
心から供養をしていく・・・・。
その心が仏さまのお心でもあります
その時、人も木も草も石も、すべてが仏さまの世界の中にあります
本日は、そのことを強く感じさせていた一日でありました(。-人-。)
このあと、地鎮祭、上棟式、落慶式と、順次式を丁寧に執り行われます。
素晴らしい社屋ができあがることを心からお祈りし、
また楽しみにしております\(^▽^)/
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