感謝の気持ちを常に持つ♪ | 青年僧侶のシャカリキ奮闘記

青年僧侶のシャカリキ奮闘記

京都市にある日蓮宗・護国寺の僧侶です。
日々の活動を綴ってます!

本日4月15日、護国寺の近くにある、とある銀行の解体式がありましたビックリマーク

正式には、社屋解体抜魂供養式チェック


地鎮祭(じちんさい)というのを聞いたことがあると思いますひらめき電球

家や、ビルを建てる時に、その土地に対し、

これからここを使わせて頂きますと、

土地にまつわる神仏に供養を捧げる式のことですが、

今回は、今まであった建物を解体するにあたり、

長い間、風雨から守ってくだっさた御礼と、

新築するにあたり解体の旨を述べ、ご供養を申し上げたのです(。-人-。)


銀行の最高経営責任者もお越しになられ、

地元の住民や関係者70名が参集される盛大な式でしたagr2

長く使わせて頂いた社屋に対し、心から感謝し供養を捧げるというのは、

今の時代、なかなかできないことです\(^▽^)/

感謝と供養を忘れない会社というのは、

これからも益々発展していくのだろうなぁと、

本日お勤めしながら感じておりました笑

さて大乗仏教の教えの中に、「草木成仏」

というものがありますチェック

これは私たち人間だけではなくて、草や木、

そして生命をもたない無機物である石ころまでにも

仏となる仏性(ぶっしょう)が内在しているという考えですビックリマーク





ここにこんな話がありますビックリマーク

ある修行僧が草も木も成仏するという教えを聞いて、

どうしても理解できず、自分で考えたり修行したりすることのない草や木がどうして

成仏するのでしょうかとお師匠さまに尋ねたそうです耳

お師匠さんは、修行僧にこう言われました。

「あなた自分自身の成仏のことはもうお分かりなのかなはてなマーク

修行僧は、その言葉にはっと気づくところあって、

「恐れ入りました。よくわかりました」

と御礼を述べて引きさがったという話ですチェック

つまり、何も草や木が功徳を積んで仏になるのではなく、

草や木を見る私たちがが仏になるとき、

草や木もいっしょに仏になるのだよと、教えたそうです。

私たちが仏さまの心を持った時、

その時、天地も山も川も、草木もすべてが仏さまの世界となるのですね!!

『一念三千』(いちねんさんぜん)という仏教の極理である教説がありますビックリマーク

一念三千

~あなたが変われば 世界が変わる~


まさにこの事を教えているようにも思われますチェック

今回、解体される社屋に対し、

今まで風雨から守って頂きいたことに感謝し、

心から供養をしていく・・・・。

その心が仏さまのお心でもあります音譜

その時、人も木も草も石も、すべてが仏さまの世界の中にありますagr2

本日は、そのことを強く感じさせていた一日でありました(。-人-。)

このあと、地鎮祭、上棟式、落慶式と、順次式を丁寧に執り行われます。

素晴らしい社屋ができあがることを心からお祈りし、

また楽しみにしております\(^▽^)/


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