ポスドクの就活【準備編】 | 海外ポスドクの就職活動日記

海外ポスドクの就職活動日記

高学歴・高年齢・海外… 
2009年、
3Kのハンディと不況にアグレッシブにチャレンジする
海外PDの新卒(?)就活記録

 ☆☆ポスドクの就活の総括。今回は前編です。☆☆


「うん、やっぱり民間就職しよう…ガーン

ある日、僕は決意しました。

だけど、研究一筋で生きてきた僕には
皆目何をやっていいのかすら分からなくて、
資格の勉強をしたらいいのかとか、
人材紹介会社に登録したらいいのかとか、
先輩や知人に相談してみようとか、
そんなことを考え始めてみたのです。

まあ、後から思えば
まず相談・情報収集
が先決でしょうか。


☆★
5年位も連絡を取っていなかった人々にまで、
メールを突然送ったりしました。
その頃の記事が以下のものです。
「就活ブログ始めたよ」

日本に会社は400万社もあるそうです。
就活は、業種をあまり限定せずに始めた方がいいですし、
だんだん希望の業界を定めていったとしても
探せば良さそうな会社はたくさん見つかります。
業界に詳しい知人に尋ねてみるのもいいでしょう。


☆★
非常に親切な先輩に恵まれまして、
ポスドクがインターンに参加する!
というアイデアを頂きました。参加記録など総括の記事は、
「ポスドクのインターン【最終報告】」

時間に余裕があればインターンに参加すると得るものは多いです。
積極的に応募すれば、
意欲を買って異端児を受け入れてくれる企業もありますよ。


☆★
時間があってもなくても人材紹介会社には登録した方が、
非公開求人の案内やアドバイスを得られるのでよいです。
「さーて、まずは登録だ!」
「人材紹介会社の面談に行ったよ」

新卒向けのサイトに登録すると
いろんな情報が得られるしWebテストの練習などもできます。
通過したエントリーシートなども公開されていますから、
是非うまく利用してください。
「外資系就活お役立ちリンク」
ポスドクのインターン 【準備編】


☆★
就活でするべき重要なことは2つ、企業研究と自己分析。
企業研究をすることで、
意欲も出てくるかも知れないです(逆の場合もある)。
いずれにせよ、面接を通過するには絶対欠かせない要素です。
「ポスドクのビジネス感覚」
「速読・日経ビジネス」
「財務諸表【1】」

・金融業界について、
「証券・投資銀行【採用情報メモ】」
「投資銀行の部門」
「外資系金融って」
「恐ろしい外資系企業の印象」
「本を読もう♪ 【投資銀行入門】」
「セミナー【金融業界】」
「モルスタの名刺交換会」

・経営コンサルについて、
「戦略コンサル【採用情報メモ】」
「戦略コンサル【就活メモ】」
「戦略コンサル【ランキング】」
「本を読もう♪ 【コンサル入門】」
「勝ってみせろ【戦略コンサル】」

・保険業界
「セミナー【アクチュアリー】」

・メーカー
「豪華食事付きセミナーっすか!」


☆★
あと、(特に海外からの)就活はお金がかかりますから、
「格安航空券のテクニック」
「格安ホテルの見つけ方」
も参考になるかもしれませんね。

***
その時々に忘れないうちに考えたこと、知ったことを、
ブログに記録してきたつもりなので何か参考になれば幸いです。


紆余曲折のある就職活動でしたが、
結局、
・自分のスキルを生かせる仕事
に戻ってきました。

もちろん、そうでないとアピールできないし、
それよりも、
やっぱり僕は数理的な分析が好きなのです。
自分の適性とキャリアを完全に捨て去って仕事をするということは、
やはり受け入れがたいことに思えました。


だから、自分に合う仕事を選べたはず。
まだ始まっていない今は、信じるしかないけど。


やはり、博士やポスドクとして就活をすると、
同じように周りで就活している仲間も少なくなりがちですし、
情報入手にも色々苦労すると思います。

とにかく、いろいろな人と話すことが重要だと思いますので、
先輩とか大学時代の友達とかにも連絡を取って
就職ということについて考える機会を多く持つほうがよいです。

「ポスドクの行く末」

研究の世界に住んでいると、
研究を辞める人を「脱落者」とみるような雰囲気も
少しはあるかも知れませんが、
でも研究の狭い世界にこもっているからそんな視点になってしまうだけで
広い世界に出ればそんなことはすぐに忘れてしまうことでしょう。

偏狭な見方に惑わされるのではなくて、
きちんと自分のこれからの長いキャリアを考えて
何が自分にとってベターなのか冷静に考える必要があります。


これから定年まで約30年までの将来に関わることですから、
ベストを尽くしたいですよね。


だけど、
これまで好きで続けてきた研究から離れることを躊躇する気持ちや、
他の事に、特に就活に情熱を持てなくなることもあるかと思います。

研究のモチベーションまで下がってしまって、
なんだか何もかも気乗りしないような日々も少なくはありませんでした。

そんな時は、
ネガティブになっても仕方がない、ポジティブになろう!、
と自分を奮い立たせました。
「今だから言えるけどさ…」


あなたは博士としてきちんとこれまで頑張ってきたのですから、
それを別の分野でも活かして活躍していけるはずです。

少なくとも、研究の狭い価値観を引きずって
それで、私は役に立たない、などと決めつけてしまうことは、
もったいないですよ!

***
僕は就活の流れとして、
新卒として活動(7月-2月)

(もし、思うようにいかないなら)

中途として活動(2月から任期終了まで)

のように想定していました。


折りしも僕が就活を始めたのは「リーマンショック」直後の時期で、
焦ってすぐに中途などで応募しても思うようなポジションは
期待できないと考えて、時間をかけた就活を行ったのです。

僕が就活を始めた2009年の夏はポスドクの一期目の後半でした。
海外の大学ですから秋が契約の時期でした。
それで、
二期目の最後、2010年の秋までに就職を決める
というのを目標にしました。

先輩などでポスドクで就活を行った人には
人材紹介会社などを使って
3月に始めて6月に終了したとか、
博士を出て4月に始めて5月に終了したとか、
結構短期間で決めた人も多いようでした。
中途ならうまくいけばそんなものだと思います。


僕の場合、
景気と任期の事情で、
新卒から始める気の長い活動となりました。

新卒で活動するメリットは、
職種の選択肢が広い、
会社説明会など企業を理解する機会が多い、
ということでしょう。

意欲を伝えて、
「何か変な奴が来たけど、ちょっと面白そうだ」
と担当者に思わせたら、選考には呼んでくれます。
「言ってみるものだね」


一方で、中途で応募する、ということになると、
中途=専門的スキルがある
という解釈になります。
ITスキルとか数学とか、
とにかく研究に少しでも関連がある方面にしか応募できません。
そのかわり、業務内容も特定して就職することができるので、
新卒のように全く希望していない部門に回される可能性は低いです。

新卒では、
コンサルだとポスドクの二期目くらいが限度になるところがありました。

規格外の就活は、
うまくやれば変わり者として目立てる可能性もありますが、
どう捉えられるかは相手(担当者)次第なので、
とにかく書類なり問い合わせなり出して
アプローチしてみなければ始まりません。


次回は、実際の選考に挑むための【実戦編】です。