ザッケローニ氏はドラッガーのマネジメントをきっと読んでいる!? | 「最後まで諦めない」~医師、時々作家、そしてランナー

「最後まで諦めない」~医師、時々作家、そしてランナー

医師であり、時々作家、そしてランナーである筆者が日々の出来事について徒然なるままに綴っております。「最後まで歩かない」事をレースでも、人生でも目指しております。

日曜日の未明は日本国中が久しぶりに溜飲を下げた夜だった。

あのロングボールを入れてくるだけのオーストラリアのサッカーに又、日本は負けてしまうのかと内心思い始めていた。しかし、日本はオーストラリアを下して優勝した。準決勝で久しく勝ってなかった韓国にもPK戦まで縺れたが
勝ったのは、やはり嬉しい。

サッカー日本代表監督、アルベルト・ザッケローニ氏はアジア杯で、サッカーにおける監督の人心掌握の大切さと
控え選手のモチベーションを保つにはどうすればよいかを我々に示し、見事にアジア杯を制した。

彼は「ドラッガーのマネジメント」をきっと読んでいるに違いないですw。


ザッケローニ氏の略歴

昨年、6月に日本代表は南アフリカで開催されたワールドカップで大方の予想を覆して、ベスト16入りを果たしました。パラグアイにPK戦の末に敗れはしましたが、大会前のチームの状態が余りにもひどかったですし、同じアジアの韓国代表もウルグアイに敗れてベスト8には進めませんでしたので、結果には大抵の方が満足したと思います。

「岡ちゃん、ごめんなさい」という掲示板もネットに立ち上がり、多くの書き込みがなされました。実は私もかなり書き込みましたw。

あの当時は岡田前監督は名監督だとかなりの人が思っていたはずです。しかし、ザッケローニ監督が凄すぎる手腕を見せた現在は、やはり日本人監督の元では代表チームはベスト16の壁を越える事は出来ないと感じざるを得ません。

今回のアジア杯では日本代表は本当にベストと言えるメンバーを揃える事が出来ていません。

今回の代表チームの中で、南アでスタメンだった選手は本田圭、長谷部、遠藤、長友、川島の5人でしょう。岡崎も
サブとしての起用が多かったと思います。

今回、スタメンとして起用され、活躍した香川、前田、内田、今野、吉田、岩政は南アのW杯ではベンチを暖めた、或いは代表に選出すらされていない選手です。

決勝戦で劇的なボレーシュートを決めた李、韓国戦のヒーロー細貝、オーストラリア戦の後半で空中戦を制して流れを変えた岩政、内田の穴を埋めた伊野波など交替選手が流れを変えるという采配の妙も、岡田監督うんぬんではなく日本人が代表監督を務めていたら、そんなマジックが使えたかどうか甚だ疑問です。

南アでは絶対的な安定感を示した中澤、闘莉王の両センターバックもいない、アンカーとして機能した阿部もいない、攻撃の起点として活躍した松井、大久保もいないチームを率いて、頂点に導き、更にキャプテンの長谷部を
して「ここはまだアジア、世界のレベルはもっと高い」と言わしめている。頼もしすぎます、日本代表!

ザッケローニ監督は今、「上司にしたい男」を選んだら、間違いなくナンバー1でしょう。今後多くの監督、コーチ、社長などの経営者達が彼のチーム作り、選手起用を真似すると思います。

イタリア人と日本サッカーの相性がこんなにいいとは嬉しい誤算ですね。日本代表の更なる進歩に期待します!